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  1. 茨城県議会 2019-12-13
    令和元年営業戦略農林水産常任委員会  本文 開催日: 2019-12-13


    取得元: 茨城県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-12
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時30分開議 ◯加藤委員長 おはようございます。ただいまから営業戦略農林水産委員会を開会いたします。        ─────────────────────────── 2 ◯加藤委員長 初めに,本日の委員会記録署名委員を指名いたします。  半村委員と坂本委員にお願いいたします。        ─────────────────────────── 3 ◯加藤委員長 次に,本日の委員会につきましては,テレビ朝日から撮影,録音の許可願が出され,委員長においてこれを許可しましたので御報告いたします。        ─────────────────────────── 4 ◯加藤委員長 次に,今定例会中委員会の審査日程について申し上げます。  審査は,初めに農林水産部,次に営業戦略部の順で進めてまいりたいと思います。また,審査日程は,本日と16日の2日間でございますが,終了予定につきましては,審査の状況に応じて適宜判断をさせていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。        ─────────────────────────── 5 ◯加藤委員長 それでは,これより議事に入り,農林水産部関係の審査を行います。  本委員会に付託されました農林水産部関係案件は,第153号議案であります。これを議題といたします。  これより付託案件等につきまして,執行部の説明を求めます。  初めに,今野農林水産部長。 6 ◯今野農林水産部長 今定例会に提出しております農林水産部に係る議案について御説明いたします。  お手元の令和元年第4回茨城県議会定例会議案1)の79ページをお開き願います。79ページでございます。  第153号議案,茨城県漁港管理条例の一部を改正する条例でございます。  この条例は,漁港漁場整備法に基づき,県管理漁港の維持管理に必要な事項を定めているものでございますが,今般,国が定める模範規定が改正されたことを踏まえ,所要の改正を行おうとするものでございます。  詳細につきましては,後ほど担当課長から御説明をいたします。
     付託案件についての説明は以上でございます。  続きまして,農林水産業における最近の動向について,お配りしております農林水産部資料1,諸般の報告により御報告をさせていただきます。農林水産部資料1でございます。  1ページ目をお開きください。  1,令和元年台風第15号及び第19号等による農林水産業の被害及び対応状況についてでございます。  まず,1,農林水産業の被害でございますが,台風第15号,第19号による被害及び第21号に関連して発生した10月25日の大雨による被害について,市町村から報告を取りまとめたところ,被害総額は約159億円となっております。  被害の詳細につきましては,本資料の巻末13ページ以降に記載しておりますので,後ほどごらんおきください。  なお,農林水産業の被害調査は,市町村が実施し,県が報告を受けることとなっておりますが,1の表の下にございますように,台風第19号に関する被害調査につきましては,市町村が行う調査に農林事務所職員が同行したほか,農林水産関係以外の被害も大きかった大子町,常陸大宮市及び常陸太田市につきましては,市及び町からの要請を受け,県単独で調査を実施,結果を提供するなどの対応をしてまいりました。  特に,被災の大きかった農地・土地改良施設等の調査につきましては,当該市町を所管している県北農林事務所以外の農林事務所からも職員を派遣し,対応を行ったところでございます。  続きまして,2,農林水産部の主な対応状況についてでございます。  (1)農作物・農業用施設被害への対応につきましては,アの技術指導に加え,イの経営支援に取り組んでいるところでございます。  イの経営支援のうち,(ア)災害条例に基づく支援措置につきましては,第15号,第19号のいずれも被災市町村からの申請を受け,被害農業地域の指定を行ったところでございます。  今後,被災農業者からの申請を受け,交付決定手続,農業者への補助金の支払いを進めてまいります。  ページをおめくりいただきまして,2ページをごらんください。  (ウ)の農業用施設,農業用機械への助成につきましては,国の補助事業について市町村と協調して上乗せ支援を行うものでございますが,再建・修繕等の工事の実施につきましては,被害状況の写真や事業の着工に伴う請求書などの証拠書類を保存しておくことを条件に,国の補助金交付決定を待つことなく工事に着手することが認められる,いわゆる事前着工が認められておりますことから,国による支援策の公表に合わせて,その旨を周知し,早期復帰を促しているところでございます。  現在,関係市町村に対し,事業要望調査を行っているところでございまして,要望を取りまとめ,1月23日までに国に報告することとなっております。その後,2月下旬以降,国に計画承認申請や交付申請を行い,3月末までには,市町村から農家に補助金が支払えるよう手続を進めてまいります。  次に,11月7日に国から追加で示された支援策であります(エ)保管米が浸水被害を受けた農業者への支援についてでございます。  本事業につきましても,現在市町村に対し,事業要望調査を行っているところでございまして,要望を取りまとめ,12月27日までに国に報告する予定となっております。その後,2月上旬以降,国に計画承認申請や交付申請を行い,3月末までには,市町村から農業者に補助金が支払えるよう手続を進めてまいります。  なお,国からは,被災自治体の状況を踏まえ,追加の事業要望調査を行う旨の連絡も受けております。  ページをおめくりいただきまして3ページをお願いいたします。  (2)農地・土地改良施設等被害への対応についてでございます。  浸水被害を受けた農地,土地改良施設等につきましては,国の災害復旧事業を活用して復旧することとしており,次の作付に間に合わせるため,緊急に対応すべき用排水機場等について,国の被害査定の前に着工できる応急工事を既に実施しているところでございます。  本日で国の被害査定が終了することから,今後は事業主体である市町,土地改良区において,災害復旧事業が円滑に進められるよう,工事施工に関する技術的な指導,助言に努めてまいります。  次に,(3)林業関係被害への対応及び(4)水産業関係被害への対応につきましては,災害復旧事業について国の査定に向けた手続を進めておりますほか,波崎漁港における土砂のしゅんせつや除去等については,応急工事により着手するなど,それぞれ復旧に向けた取り組みを進めているところでございます。  県といたしましては,これらの取り組みを進め,引き続き早期の復旧に努めてまいります。 7 ◯加藤委員長 次に,梅谷産地振興課長。 8 ◯梅谷産地振興課長 続きまして,令和元年産米の状況について御説明いたします。  4ページをお開きください。  まず,令和元年産米の状況についてでございます。  最初に,1の全国の水稲作柄状況についてでございます。  農林水産省が12月10日に公表した資料によりますと,本年は,北海道,東北及び北陸では全もみ数が平年以上に確保され,登熟も順調に推移し,9道県で良からやや良となりました。  その一方で,本県を含むその他の地域では,7月上中旬の低温・日照不足による全もみ数の減少,8月中下旬の日照不足による登熟不良,その後の台風による被害やウンカ等病害虫の影響があったため,表の一番下の段とその1つ上の段に示してありますとおり,25都県がやや不良から不良となっております。  次に,2の本県の水稲作柄状況及び品質状況については,田植期以降,天候に恵まれたものの,出穂期以降に最低気温が高い状況が続いたことに加え,8月中旬以降,日照不足で推移したことで,粒の肥大が抑制されたことにより,本県の作柄はやや不良,作況指数は96となりました。  また,地区別では,北部と鹿行の作況指数が98,南部と西部では95となっております。  (2)の品質状況についてでございますが,農林水産省が11月に公表したデータによりますと,登熟期の高温による白未熟粒やカメムシ等の害虫による着色粒などの影響により,10月末現在における本県産米コシヒカリの1等比率は82.3%となり,前年同月比6.4%の減と,昨年よりやや低い状況となっております。  今後,本県産米の品質向上に向け,病害虫防除方法の周知徹底を図るとともに,気候変動に対応した高温に強い品種の導入を検討してまいります。  最後に,3の相対取引価格についてでございますが,農林水産省が11月に公表したデータによりますと,全国の主食用米の作付面積が減少したことにより,需給バランスは維持される見込みが強くなっております。このため,米価は横ばいで推移しており,10月現在における本県産コシヒカリの相対取引価格は1万5,787円で,全年同月比233円,1.5%の増となっております。  説明は以上でございます。 9 ◯加藤委員長 次に,海老根農業経営課長。 10 ◯海老根農業経営課長 同じ資料の5ページをお開き願います。  第23回全国農業担い手サミットin茨城の開催に向けた取り組み状況について報告させていただきます。  2月に本県開催が決定した後,3月に県内農業者が中心となって,大会の企画・運営を行う実行委員会を設置し,令和2年秋開催に向けて準備が進められております。  1の本県の開催概要でございます。  (1)開催趣旨としましては,儲かる農業の実現のため,全国の意欲ある農業経営者と本県農業者が互いに刺激し合い,経営者マインドの醸成を図ることとしております。また,本県の魅力を発信する機会にしてまいります。  開催時期につきましては(3)にございます令和2年10月下旬で,2日間の日程を予定しており,来年3月には決定される見込みでございます。  行事等につきましては,(4)にございます。まず前日に,中央交流会といたしまして,農業者及び大会関係者による前夜祭を行い,大会1日目には,全体会として,優良経営体表彰式や担い手の発表を行った後,地域交流会として,県内6会場に分かれての情報交換会及び2日目の現地研修会を開催し,全国の農業者と地元農業者との交流事業や県内各地の先進的な圃場や施設の視察研修を予定しております。  なお,皇族の御臨席につきましては,中央交流会及び全体会に,寛仁親王妃信子殿下がご予定されてございます。  次に,2,大会に向けた機運醸成としましては,大会テーマを公募しまして,「集まれ!未来の農業エンジン~常陸の国から世界に広がれ!日本の農業~」を選定するとともに,大会ロゴマークを制作いたしました。これらを活用いたしまして,大会開催を県内外へPRしてまいります。  今後は,本県農業者を初め参加者にとって有益な大会となるよう,プログラム等実施計画の作成や当日の運営を円滑に実施するための大会運営本部の設置,協賛金の確保等に努め,開催に向け万全を期してまいります。  農業経営課からの報告は以上でございます。よろしくお願いします。 11 ◯加藤委員長 次に,関口農業技術課長。 12 ◯関口農業技術課長 それでは,資料のほう,6ページをお開き願います。  いばらきオーガニックステップアップ事業の進捗状況について御報告申し上げます。  初めに,1の概要でございます。  この事業は,県北地域において,儲かる農業を実現するため,県北地域で行う有機農業の取り組みに必要な費用の補助や販路確保のための支援等により,十分な所得が確保できる有機農業の経営モデルづくりを推進するものでございます。  次に,2の事業の実施状況でございます。  現在,モデル団地の整備につきましては,事業の実施者と実施地区を決定しまして,事業開始に向けた準備を進めているところでございます。  (1)の事業の実施者につきましては,筑西市においてハウス栽培で5ヘクタール,露地栽培で24ヘクタールの有機栽培を実践されている株式会社レインボーフューチャーでございます。この法人は,有機栽培に加えて,ジュース加工を行うなど,付加価値を高めた所得向上に大変積極的な法人でございます。  次に,(2)のモデル団地における作付計画につきましては,ニンジンとベビーリーフなどを露地で5.6ヘクタールほど栽培する予定であり,栽培に当たっては,常陸牛生産者の牛ふん堆肥を利用して土づくりを行うこととしております。栽培従事者は,当法人の社員に加えまして,地元雇用を行う予定でございまして,モデル団地で生産した農産物につきましては,有機農産物として販売できるよう,令和4年までに有機JAS認証を受ける予定でございます。  次に,(3)の実施地区につきましては,常陸大宮市三美地区の5.6ヘクタールの畑を予定しております。農地の確保に当たりましては,地権者との合意のもとに,農地中間管理機構を通じて賃借契約を行うこととしております。  (4)の補助の内容につきましては,生産に必要となりますトラクターや収穫機などのリース費用に対しまして,国補事業による10分の5の補助に加え,県で10分の2を上乗せいたしまして,10分の7を補助することとしております。  続いて,3の今後の取り組みについてでございます。  モデル団地の実施者に対しまして,まず生産面では,モデル団地における有機農産物の生産安定に必要な土づくりを進めるため,常陸牛を生産する地元の畜産農家からの牛ふん堆肥の調達を仲介してまいります。  販売面では,生産拡大により販路の拡大が必要になりますので,有機農産物として相応の価格で購入してくれる小売店や飲食店の需要を調査し,その結果をベースに商談を支援してまいります。あわせまして,モデル団地を実証フィールドとして利用し,そこから得られた収穫量や品質,収益性などのデータや技術情報を生産指導の資料として取りまとめてまいります。  これらの取り組みを通じまして,生産と販売が一体となった成功事例をつくり,新たに有機農業に取り組んで儲かる農業にチャレンジする生産者を支援してまいります。  以上でございます。 13 ◯加藤委員長 次に,鴨川畜産課長。 14 ◯鴨川畜産課長 次に,7ページをお開き願います。  5,CSF,いわゆる豚コレラの発生状況と対応についてでございます。  1の発生状況でございます。  養豚場におきましては,岐阜県,愛知県などから,関東でも埼玉県等へ発生が確認されておりまして,これまでに50事例,約15万頭の発生がございます。野生イノシシにおきましては,埼玉県,群馬県においても,陽性が確認されております。  (2)のワクチン接種の状況でございますが,CSF防疫指針が国のほうで改正されまして,予防的ワクチンの接種が10月下旬から開始されております。これは,野生イノシシで陽性が確認された12県が対象となってございます。  2の本県での対応でございます。  CSF対策は,まず発生を予防することが重要でございますことから,発生予防対策として,1)イノシシ等野生動物による農場へのウイルスの侵入を防止するための防護柵の設置を推進してございます。12月10日現在,対象となる371農場中322農場で,整備済みまたは着工済みでございます。  また,野生イノシシが感染した場合,養豚場での発生リスクも高まりますことから,2)の野生イノシシサーベイランスといたしまして,国が設定いたしました検査頭数の基準を設定してございますが,本県では,この国の検査目標の約4倍の捕獲イノシシの検査を実施しておりまして,これまで,すべての個体で陰性を確認してございます。  (2)の蔓延防止対策でございますが,万が一の発生時,速やかに殺処分等の防疫措置ができるよう,動員人数やスケジュールなど見直し,県内の標準的な飼養規模の養豚場2カ所で同時に発生しても対応できるよう,CSF防疫マニュアルを改正いたしましたところでございます。それに基づいて,防疫演習も実施しております。  また,(3)国への要望活動でございますが,野生イノシシの感染の有無にかかわらず,本県を含めて,関東一円でワクチン接種が行えるようにすることや水際防疫を強化するための検疫探知犬を茨城空港に常時配置すること等について,要望活動を行ってございます。  3の今後の対応でございますが,野生イノシシにおけるCSF感染拡大を防ぐため,本県においても,イノシシに対して経口ワクチンを散布することといたしておりまして,現在,県猟友会など関係団体と具体的な散布方法や散布時期などについて検討を進めているところでございます。  さらに,法律に基づいてワクチン接種を行うことができる家畜防疫員,県の獣医師職員に加えて,民間獣医師もこの家畜防疫員に任命することにより,本県で豚へのワクチン接種ができるようになった場合に備えまして,必要な体制を整えているところでございます。  続きまして,8ページをお開き願います。  6,対米輸出のための牛処理施設整備計画の見直しと今後の対応についてでございます。  1の事業計画概要でございます。  予算につきましては,平成31年第1回定例会補正予算で計上された事業でございます。事業主体は,株式会社茨城県中央食肉公社でございます。  その他事業計画概要につきましては,お手元の資料に記載されているところでございます。  2の経緯のところでございます。  令和元年6月に入りまして,農林水産省,厚生労働省,地方局,自治体,事業者をメンバーとする5者協議というものが開催されまして,対米輸出を行うに当たって必要なつり下げ放血というと畜方法,それから,HACCP認証に不可欠な結露防止対策などについての御助言をいただいたところでございます。それを受けまして,8月に他県の先進地事例調査を行いました結果,つり下げ放血に伴い,一定の確率で発生する血斑,いわゆるしみに対する生産者への補償や結露防止のための光熱費の増加等が生じることが判明いたしました。  このため,改めまして,個別要因を加味して,経営シミュレーションを精査いたしましたところ,運営経費が1年間で約3億円増加し,令和6年度には,公社が債務超過に陥って経営破綻するということも見えてまいりました。  これらのことから,事業の継続が困難との結論に達しまして,11月27日に開催された取締役会において,施設整備事業の中止が決定されたところでございます。  3の今後の対応でございます。  今回,事業を中止いたしました要因は,運営経費の増大にございますが,現在,県中央食肉公社におきましては,約2億1,000万円の累積損失を抱えており,経営改善に取り組んでいるところでございます。そのため,まずはと畜頭数の増大などによりまして,累積損失の解消など,経営健全化や収益力の向上に取り組んでまいります。  また,来年度に施行される食品衛生法等の一部を改正する法律におきまして,HACCP導入というものが施行されますことから,導入への対応を適切に進めていきますとともに,新たな施設整備につきましても,引き続き検討してまいります。  最後に,常陸牛の米国輸出につきましては,ニューヨーク等での販路開拓に加え,流通が少ない地域でのマーケティング調査を実施しているところであり,今後とも既存の対米輸出施設を活用いたしまして,輸出拡大を図ってまいります。  このたびの計画の見直しにつきましては,関係者の皆様に多大なる御迷惑をおかけいたしました。茨城県中央食肉公社につきましては,今後も県の中核的な食肉処理施設として運営していく必要がありますことから,今後の整備計画の内容を十分に検証した上で,新たな事業に取り組んでまいります。  説明は以上でございます。 15 ◯加藤委員長 次に,加藤林業課長。 16 ◯加藤林業課長 資料の9ページをごらん願います。9ページでございます。  いばらきの森再生事業の取組状況について御報告いたします。  県内の民有林の所有形態は,小規模で分散した状況であり,植栽や間伐などの森林施業にかかるコストが高いことなどから,国産材の需要は全国的に高まってはいるものの,依然として森林所有者の林業への意欲は低い状況にございます。そこで,本県では,森林施業を集約化し,経営規模の拡大に取り組む林業経営体による自立した林業経営を目指すため,昨年,平成30年度から,森林湖沼環境税を活用し,いばらきの森再生事業に取り組んでいるところでございます。  この事業は,1の事業概要にありますとおり,森林経営集約化計画を策定し,県の認定を受けた林業経営体による森林整備を支援するものでございまして,ことし11月現在で認定を受けた林業経営体は18者となっております。  また,支援する森林整備は記載にありますとおり,伐採した跡地に再び植栽する再造林,また間伐となっております。  2の取組状況でございます。
     この事業の前提としまして,集約化が必要となりますが,その面積は(1)にありますとおり,林業経営体への説明会や個別ヒアリングなどを行うなどして働きかけた結果,平成30年度末では,計画を上回る約6,600ヘクタールを集約することができたところであり,今年度末には,約7,500ヘクタールになるものと見込んでおります。  その集約化した森林内で実施する森林整備の面積につきましては,(2)の表のとおりでございまして,近年,再造林の面積は,30ヘクタール台にとどまっておりましたが,この事業の推進によりまして,今年度は103ヘクタールと大きな増加が見込まれているところです。  県内のスギ,ヒノキといった人工林は,その約7割が本格的に伐採し,木材として利用できる時期を迎えておりますので,主伐とあわせて,その後確実に再造林し,森林資源の循環利用を進めていく必要があるものと考えております。  3の今後の取組としましては,林業経営体による持続的な森林管理を実現するため,下にありますような取り組みをあわせて行うことで,本事業をさらに推進してまいります。  1つ目は,航空レーザー測量による詳細な森林情報の収集や森林クラウドを活用した林業経営体への森林情報の提供でございます。2つ目は,伐採時に使用した林業機械を活用し,植栽の準備作業である地ごしらえ,それと植栽を連続して行う一貫作業の普及によります施業コストの低減でございます。こうした取り組みによりまして,森林の適切な管理と林業経営の自立化につなげてまいりたいと考えております。  林業課からの説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 17 ◯加藤委員長 次に,清水次長兼漁政課長。 18 ◯清水農林水産部次長兼漁政課長 次に,10ページをお開き願います。  8,いばらき水産物フェアの開催について御説明いたします。  本県産水産物の認知度や産地イメージを高め,販売を促進するため,水戸市公設卸売市場の卸売業者と連携し,茨城,埼玉,栃木,群馬の4県の量販店におきまして,季節ごとに旬を迎える本県産水産物のPR販売を行うものでございます。  今年度の実績と計画でございますが,夏の魚としてワカサギ,秋の魚としてシラス,冬の魚としてマサバ,春の魚としてヤリイカの4種類の魚を中心に販売資材を用いたPRや推奨販売員,いわゆるマネキンを配置した試食提供を行うこととしております。  このうち,既に実施しました夏の魚のワカサギにつきましては,7月の28日から8月20日の間の土曜日,日曜日を中心に,4社78店舗で約700キログラムのワカサギを用いて販売促進を行いました。  また,秋の魚のシラスは9月の21日から,冬の魚のマサバは12月7日からフェアを開催中でございます。  引き続き,本県水産物の認知度や産地イメージを高める取り組みを進めてまいります。  漁政課の説明は以上でございます。 19 ◯加藤委員長 次に,豊田農村計画課長。 20 ◯豊田農村計画課長 続きまして,11ページをお開き願います。  平成30年度のイノシシ等による農作物の被害防止対策の状況についてでございます。  恐れ入りますが,お手元にお配りしましたA4横判の平成30年度のイノシシ等野生鳥獣による被害防止対策の状況をごらん願います。これは,茨城県イノシシ等野生鳥獣による被害防止対策に関する条例に基づき取りまとめたものでございます。  このうち,農林水産部に係る主な対策の状況につきまして,資料1にお戻りいただきまして,11ページで御説明いたします。  初めに,1の(1)イノシシ等による農作物被害の状況でございますけれども,イノシシによる被害金額は,平成29年度に比べ約5,300万円減少し,約1億円となっております。ハクビシンにつきましても同様に,約570万円減少しております。  次に,(2)イノシシ等による農作物被害の防止対策の推進についてでございます。1)の平成30年度における鳥獣被害防止計画の策定等支援につきましては,平成30年度に新たに策定した3市町村を含め,平成30年度までに27市町村で計画を策定しております。2)の鳥獣被害防止計画に基づく国交付金及び県補助金につきましては,各市町村の関係者で構成する19の協議会などで活用し,わななどの捕獲器材の整備などを行っております。3)のイノシシ捕獲活動の効率化を目的に,ICTを活用した遠隔操作等のシステムの実証につきましては,3市町5カ所で実施したところでございます。  次に,(3)の農作物被害の防止対策を担う人材の育成でございますけれども,市町村やJA職員などを対象としまして,野生鳥獣の生態や農作物被害対策に関する知識や技術を習得する研修会を2回開催いたしました。  2の公表につきましては,お手元にお配りした資料を県ホームページに掲載することとしております。  説明は以上でございます。 21 ◯加藤委員長 次に,高野農地整備課長。 22 ◯高野農地整備課長 続きまして,資料の12ページのほうをお開き願います。  令和元年度経営体育成基盤整備事業等の完了予定地区につきまして御報告をさせていただきます。  現在実施をしております経営土地改良事業のうち,本年度経営体育成基盤整備事業など,4事業の合わせて12地区で事業完了を予定してございます。  具体的に申しますと,1番の水田・畑の整備につきましては,筑西市の経営体育成基盤整備事業,黒子地区ほか2地区,表にございます2地区で完了の予定でございます。また,中段の2の農業水利施設の整備につきましては,つくばみらい市のかんがい排水事業,本田排水機場地区ほか5地区で,また一番最下段,3の農道整備につきましては,坂東市ほか7市町の広域営農団地農道整備事業,つくば下総地区ほか2地区で完了の見通しとなってございます。  これらの地区におきましては,農地の整備などによりまして,担い手への農地の集積・集約化が図られ,生産性が向上しますとともに,農家所得の向上と担い手の育成が期待されております。  また,基幹的な農業水利施設の更新等によりまして,施設の維持管理費の低減,あるいは長寿命化が図られますとともに,農道の整備によりましては,農産物流通の合理化と農村地域の生活環境が改善されているところでございます。  今後も,事業実施に当たりましては,建設コストの縮減を図りながら,円滑な事業の推進と事業効果の早期発現に努めてまいります。  説明につきましては以上でございます。 23 ◯加藤委員長 最後に,益子水産振興課長。 24 ◯益子水産振興課長 水産振興課から付託議案の説明をさせていただきます。  お手元の農林水産部資料の2,議案補足説明資料のほうをごらんいただきたいと思います。  第153号議案,茨城県漁港管理条例の一部を改正する条例でございます。  めくっていただきまして,1ページ目をお開き願います。  このたびの条例改正は,漁港の管理について,国が定める模範漁港管理規程が改正されたことなどを踏まえ,所要の見直しを行うものでございます。  具体的には,4の内容(1)にございますように,県が管理する漁港には,荷さばき所や倉庫,電柱等の施設を設置する場合に,占用許可という手続を行っておりますけれども,許可期間の上限をこれまで3年としてきたものを,漁港の有効活用や事務の簡素化の観点から,模範規定の改正に合わせまして,上限10年に延長しようとするものでございます。  (2)でございますが,あわせまして,利用がなく休止をしておりました漁船の船底にたまった油などを処理する廃油処理施設の廃止,毎年定める漁港の維持管理計画の対象となる施設の追加,那珂湊漁港駐車場の利用料納付時期の実態に合わせた見直しといった所要の改正を行うものでございます。  改正によりまして,手続の効率化や漁港の維持管理の適正化が進むものと考えております。  資料の2ページ目以降は,条文の新旧対照表でございます。お目通しをいただきまして,御確認をいただければと存じます。  水産振興課からの説明は以上でございます。御審議よろしくお願いいたします。 25 ◯加藤委員長 ただいまの説明の中で説明漏れはありませんか。  ないようですので,以上で説明聴取を終了いたします。        ─────────────────────────── 26 ◯加藤委員長 これより質疑に入ります。  質疑は,付託案件とその他所管事務に関する質疑を一括して行います。  質疑がありましたら,お願いいたします。  坂本委員。 27 ◯坂本委員 それでは何点か質疑をお願いしたいと思います。  まずは,やはり台風第15号,第19号,農林水産関係の被害状況のところからなんですが,先ほど説明があったように,まずは農林水産部の皆さんに関しては,現地に入っていただいたり,本当に早急な対応していただいてるなと思います。つくづく感謝申し上げます。  でもですが,というところで,でもやはりまだハウスの被害ですとか,そういったものが,うちのほうの龍ケ崎市でも結構あったということもありますし,ほかの地区でも,大変視察でも見せていただきまして,その後の状況がどういうふうになっているのかというのが非常に気になっているところなのですが,現実,私たちの龍ケ崎市で行きますと,やはり今度水稲栽培がメーンですので,これから稲作の準備に入るということになってきますと,約2月ぐらいから徐々に準備を始めていくとなると,期間的には2カ月ぐらいしかないという状況で,水稲の育苗ハウスに限定してというところのほうが話がいいかと思うのですが,話を聞いていると,やはり材料の資材が大丈夫なのかとか,あとはつくっていただける施工業者がいるのかどうなのかということで,頼んでも何カ月待ちだみたいな話が現実的にあるようなんですが,その中で,そういった形の被災したそういった農家さんに対して,現在どのような形で技術的に指導といいますか,そういったところを行っているのか,その点について少しお伺いしたいと思います。 28 ◯関口農業技術課長 今,稲作を中心としたそのハウスの被災した農家さんに対する技術指導ということで御質問いただきました。  これにつきましては,資材を取り扱っておりますメーカーやそれからJAグループから話を聞いているところでは,骨材はあるけれども,注文が集中して供給が間に合っていないということとか,それからあと先ほど委員からもございましたように,ハウスを建てる施工者が不足しているというようなことを聞いておりまして,生産現場に心配があることは,十分に承知してございます。  そのため,農家みずからが施工できるように,ハウスの建て方の情報提供や指導,それからあと再建がおくれた場合の育苗の留意点を農家に指導しているところでございます。  さらに,小さい農家さんですと,ハウスを建てかえるというよりも購入してしまうということもございますので,そちらのほうの注文状況も若干ふえているようなことも聞いてございますので,そうした苗を購入する農家への供給が不足しないよう,JAの育苗センターで確実に育苗が行えるような指導ですとか,それからあと農家への,それを新たに請け負うような農家も出てくると思いますので,そうした農家さんへの技術的な指導を行っていくこととしてございます。  以上です。 29 ◯坂本委員 ありがとうございます。そういった意味で準備はしていただいてると,今聞いて少し安心はしたんですが,ただ,やはりもう今12月も半ばを過ぎてきて,暮れ,正月があって,では1月からその準備に入ってという形で,確かにその技術指導を行っているとはいうものの,現実的にそれが間に合わないような状況もやはり想定をしなくちゃいけないと思うのですが,もしそういったハウスとかそういったものは,間に合わない場合には,何か対策みたいなものがあるんでしょうか。 30 ◯関口農業技術課長 実際に,技術的にさまざまな技術のほうも開発されてございまして,まず1つは,一部の農家さん,もう取り入れている農家さんはいるのですが,種もみを厚まきして,小さな面積でも,大面積の育苗をできるような密播というような技術がまずございます。それから,どうしてもハウスが間に合わないという方については,露地で育苗をできるような,実際にプール育苗という水を張ってその水のぬるんだ水で保温していくというような水を張って行う技術,それからあとトンネルをかけて露地で育苗する技術,そうしたものを農家さんのほうには紹介しているところでございます。  県南地域におきましては,12月4日に,農林事務所において,そうした技術を紹介する研修会を開催させていただいたところでございます。  ただし,これらの育苗技術については,農家さんも余りやったことがある方はいらっしゃらない,それからあと,こつが必要であるということもございますので,今後,希望される農家に対しては,普及指導員が研修会や農家訪問により指導を徹底していきたいと考えてございます。 31 ◯坂本委員 ありがとうございます。準備が着々と進んで,そういった準備をしていただいて,ただやはり今までやったことないことを農家さんたちもやるというのは,なかなか勇気の要ることだと思いますし,そこで,万が一ですけれども,うまくいかなかった場合というのも,それはそれなりにやはり考えていかなければいけないと思うので,そういった技術的指導というのは非常に慎重に行っていただきたいなと思います。  本当に,もう農家さんに関しては,今回台風の被害でも,たくさんの被害を受けていて,さらには,収量も確かに少なくなっていたという状況もありますので,そういった意味では技術指導のほうをしっかりと行っていただきたいと思います。  それで,あと現実的にこれ今後なのですけれども,やはり台風の被害,もう今後この時期に関東直接,やはり台風の被害が多くなってくるだろうっていうことで,ハウスの骨材なんかもちょっと大きくしようとか,太くしようと,そういった方向で補助金を出してとていうことがあるとは思うんですが,やはり台風,これからそういうふうに起きてしまう場合の対策というか,今後の指導的なものというのは何かお考えはあるんでしょうか。 32 ◯関口農業技術課長 ことしも立て続けに,2本,それから先ほど,その後にも,もう1本ということで,立て続けに大きい台風が来たということがございます。ことしのような台風被害,今後も起こることは十分に想定されますので,風に強いハウスが,これからやはり必要であると考えてございます。日ごろから,ハウスの補強とそれから補強だけではなくて,その周辺の防風ネットや防風林などのそういったものもきちんと管理をしていくような,そういった指導のほうを今後ともしてまいりたいと考えてございます。 33 ◯坂本委員 ありがとうございます。やはり全体的に本当に気候が変わってきて,何が起きるかわからないというのは,確かにこれはもう,どこまで対応できるかというのはあると思うのですが,今,想定できる範囲の技術的な指導ですとか,そういった台風の指導,そういったものの補助のプログラムですとか,そういったものの周知,広めていただきますようにお願いしたいと思います。  続いて,もう1点だけお願いしたいと思います。  資料で行くと,先ほどの4ページですか,お米の作柄,やや不良ということでお話があったと思います。実は,第3回の定例会でも,うちのほうでもお話あったんですが,飼料米の数量が少なくてということで,台風第15号の影響による減収を考慮したということで,この支援対策によるこういった要望書,提案書を前回,提出をさせていただいたと思うんですが,やはりこういうものも,今回の状況考えると,早急な対応というのが必要になってくると思うのです。この後というのは,どのような対策というか,どういった動きで,要望といいますか,活動してきたのか,その辺の報告をお願いしたいと思います。 34 ◯梅谷産地振興課長 飼料用米に対する県の対応についてお答えいたします。  まず県といたしましては,9月18日に,宇野副知事が農林水産省を訪問しまして,水田活用の直接支払金のうち,この飼料用米の数量払いについて,この台風第15号の減収,こういうものを考慮した支払い算定方法の見直しを行う柔軟な対応をしていただきたいと要望をまずいたしました。これに対して,国からでありますが,10月1日に公表されました大雨や台風による農林水産関係被害の支援対策の中で,この収量が大幅に減少した場合,具体的には各市町村の標準的単収を150キロ下回った場合,こういう場合も含めまして10アール当たり大きく減収した場合は,10アール当たり5万5,000円,これは通常の交付金でも行われているんですが,これを下回った場合でも,最低価格,一番下の欄になるんですが,5万5,000円の収量払いを交付すると。また多収品種,これ茨城県では6割以上の方がつくっているんですが,多収品種を栽培した場合には,さらに1万2,000円の加算金をこれまでどおり,通常のルールで出すと。この2つにより6万7,000円がまず支払われると。そしてまた,この6万7,000円に加えて,疎植栽培や流し込み施肥など低コスト生産に取り組んだ場合,国の交付金を活用して,県農業再生協議会で設定させていただいた産地交付金,さらにこれ6,000円を交付させていただく。さらに市町村にもよりますが市町村によっては,地域農業再生協議会の産地交付金などが加算されると。このようなものを全部合わせますと,現在の支援策でおおむね飼料米生産経費7万5,000円かかる,国の試算では7万5,000円かかっているのですが,これに見合った金額が交付されることになる,これで対応していきたいという見解を国は示しております。 35 ◯坂本委員 ありがとうございました。細かく数字まで示していただいてありがとうございます。  やはり今回みたいな特に台風の被害,特に減収もあったとは思うんですけれども,そして,また今度,先ほどからお話ししていますように,こういった台風の被害の場合にも,やはりもうちょっと柔軟な対応っていう形になってくると思うんです。かといって,どんどんどんどん交付金だけふやしていってしまえば,これまた違う話にはなってしまうと思うんですが,台風の被害,そういったものに関しての今後の方向性といいますか,どういった形で国に対応して,要望していくとか,県のほうでそういう対応していくとかいう,その辺の方向性みたいなものを教えていただければと思うんですが。 36 ◯梅谷産地振興課長 これは引き続きではありますが,例えば,先週も農林水産省のキャラバンの方々が来られたんですけれども,こういう場においても,意見交換会等,またお会いしたときに,この皆さん農業者の声,こういう声を国に引き続きつないでいきたいと,これからもあらゆる機会を捉えて国にこのような要望は続けていきたいと考えております。 37 ◯坂本委員 ありがとうございます。確かに,農業者の声というのが一番大事だと思うんです。ですが,やはり余り,でも,こちらでも手厚くしてしまうと,生産能力といいますか,そういったやる気とかそういうものも少し落ちてしまう可能性もあると思うんです。ですから,そういったバランスを考えていただきたいというのが第一なんですが,ただやはり今回みたいな被害があった場合には,そしてまた迅速な対応をしていただきたいとそのように思いますので,今後ともそういった形で活動していっていただきたいと思います。  以上でございます。 38 ◯加藤委員長 村上委員。 39 ◯村上委員 大きく2つ質問をします。1つはオーガニック農業についてですが,3月当初予算のときに言ったと思うのですが,やっと県としても,オーガニック農業に取り組んでよかったですねという話をしたと思うのですが,今回,5.何町歩決まってよかったと思います。  今後の,今回の事業をどうやってオーガニック農業,どうふやしていくのか,またそれをどうやって普及させていくとかっていう考えがあればちょっとお聞かせいただきたいのですが。 40 ◯関口農業技術課長 先ほど御報告申し上げたように,県北地域のほうに,まずは実証フィールドのほう,そのモデル団地のほうに設けさせていただきますので,そちらのほうからまずは,さまざまなその必要な技術ですとか,そういったものを実証してまいります。その中で,得られたデータですとか,それからあとさまざまに,今現在も取り組んでおられる農家さんの技術ですとか,そういったものを酌み取って,そういったものを資料にまとめながら,ケース・バイ・ケース,実際につくっている品目ですとか,そういう栽培環境によって,技術はいろいろ異なりますので,そういったものに合わせて,生産現場の指導をやっていきたいと考えてございます。 41 ◯村上委員 ありがとうございます。確実に,消費者の高まりというのは,オーガニックに目覚め始まっていると思うのです。そういう中で,農業をやる人間の現場を声を言いますと,農業で一番大変なのが,まず草です,雑草。その次に虫,病気,これをどう農薬を使わずに,化学肥料を使わずに栽培するかというのは非常に大変なんです。そういう中で,今部長知っているかどうかわかりませんが,全面マルチというのがあるのです。要するに,300坪の畑,全部マルチかけてしまう。まず草が出ないんですね。そういうような栽培方法,長野県なんか始まっていますし,茨城県の県南のほうでもやっている人はいますけれども,やはり1つはですね,防草対策としては,全面マルチというのは,私は非常に有効だと思っています。例えば,牛ふんにしても,豚ぷんにしても,鶏ふんにしても,未消化の種が出るのです。雑草として。大体が餌が,外国から入ってくるものですから,見たことない草がたくさん生えるのです。これの対応が非常に大変なのです。ですから,そういう意味では,堆肥をやることももちろん大事なのですけども,それに伴って発生する防草の対策として,全面マルチというのを進めて,栽培に導入していただきたいと思うのです。そういう中で,この防草マルチ,非常に高いんです。全面マルチの機械が。小型でも70万円ぐらいするものなのです。使うのは,1作で年1回しか使わないではないですか,非常にむだなんですよ。こんなもの買いたくないのです,誰も農家の人は。そういう中で,今回の事業の中で,リースの事業がありましたね。オーガニックの機械のリースがありましたね。そういうものを積極的に導入しながら,技術的な指導も含めて,進めていただきたいというのが,私の思いです。その辺について,何かありましたらお願いしたいと思います。 42 ◯関口農業技術課長 先ほど御説明したように,実証フィールドのほう,今回露地栽培でニンジンを中心にやらせていただくということでございますので,ニンジンの場合,なかなか実際にその露地でやる作型では,余り全面マルチのほうは,ちょっと使う機会はないかなとは思うのですが,実際全面マルチにつきましては,先ほど委員からもございましたように,県内で実際使われているようなものというのは,1つには,イチゴの栽培はほとんど全面マルチなっております。それからあと水稲で紙製のマルチをひいて行っているような,やはり雑草防除対策で行われているものがございます。ただ,これにつきましては,専用の機械がないとできませんので,なかなかコストが見合わないと,導入が難しいということもございまして,特別栽培や有機栽培をやっている方でないと,入れにくいということもございますので,そういったものについては経営判断のもとに,希望される農家の方に指導していくというようなことで進めてございます。  それからあと,一方,レタスなのですが,特に県西地域のレタスでは,もう既に導入が進んでおりまして,結城市の約100戸の農家が80ヘクタールで,もう既に始まってございます。それからあと坂東市の18戸の農家が12ヘクタールで,秋口に出荷されるもので取り組んでいるという状況がございます。これについては,普及センターでも,もう既に調査をしてございまして,肥料を最大4割程度削減できることですとか,それからあと初期生育がよくなるということもわかってきておりますので,費用対効果を検証しながら,実証や情報提供を通して,普及センターが計画的に普及を計画してございますので,そのように進めてまいりたいと考えてございます。 43 ◯村上委員 ありがとうございます。長野県の菅平では,年に2作やっています。たしか,トウモロコシやった後にレタスやったりとか,そういうような活用の方法もありますので,ぜひ普及をさせていただきたいなと思う反面,補助事業,そういうものを導入したいという農家に対する補助事業あるいはリースに対する補助とか,そういうものもぜひ将来的には考えていっていただきたいなと思っています。  次の質問に移ります。  イノシシを代表した野生鳥獣の被害に対してなんですが,これ部長にお答えいただきたいのですが,例えば,イノシシの農業被害というと,これは農村計画課ですかね,あるいは家宅に入ってきたとか何とかとていうと,今度は警察になりますね。あるいは,イノシシとか鹿とか,鹿の場合は林業課になっていますね。これは食害しますから。ですから,これは農村計画課に関係しますけれども,林業関係が主体になってくるのですよ。さらには,イノシシだ,鹿だ,それからカモだ,キョン,それから猿に熊にアライグマにヌートリア。これ,県の職員の皆さんは,イノシシを追いかけるために入ってきているわけじゃないんですよね,正直言いまして。笠間市の市役所の人間にしたって,イノシシの担当というか課がありますが,彼らもイノシシのために,役場に入ってきたわけじゃないのですよ。つまり,この野生鳥獣に振り回されちゃっているのです,人間が。皆さん職員も含めてですよ。何千頭とったとか,何とったとかというのもありますけれども,やはり,皆さんの担当の課長さん,担当の人たちの人知を超えた動きをするのです。イノシシにしても,鹿にしても何にしても,野生鳥獣というのはね。それを皆さんがイノシシの生態を一から勉強し直して,どうやったらできるかっていうことを考えることは,私は,本当の仕事でないと思っているのです。つまり,野生鳥獣という1つのひっくるめたときに,私は一般質問でも申し上げましたけれども,1つの専門の課あるいはセンターとか,そういうものをつくって,あらゆる野生鳥獣に対するものの専門家を集めて,研究をして,どうやって防除していくかという情報発信をしてやっていくと,やらせていくという,そういうような仕組みをつくるのも,私は県の仕事だと思っているのです。つまり,例えば,これを県民生活環境部の環境政策課からも関係していますよね。そういうふうに,4つも5つも課がまたがっているのです。でも相手は1匹なのですよ。野生鳥獣なので。人間が振り回されているわけです。ですから,できればそういうような課というか,専門の部署というか,センターというか,そういうものをつくって,そこが当たるという,そういうような方向に私は転換すべきだと思っているのです。栃木県とか,あるいは群馬県,さらには,神奈川県なんかで既に始まっていますから,その辺研究して,野生鳥獣に振り回されないような,翻弄されないような仕組みづくりというのをぜひ研究をしていただきたいのです。これ部長でなくてはできません。よろしくお願いします。 44 ◯今野農林水産部長 すごく難しい,実は問題なのだろうなと思いながらお話を伺っておりました。役所ってある意味縦割りでやっていて,それにはそれで意味が本当はあるだろうとは思っています。事象をちゃんと明確にして,その事象に対しては,どの組織に責任と権限があるのかをきちんと明確にすることによって,職務を全うさせる,そのための縦割りというものだろうと,役人としてはやっぱり思っています。  ただその一方で,それだけでは対応し切れない事象が生じてしまったときに,行政組織が一体となって,どういうふうにして立ち向かっていくか。それを解決するために,もし役所の今のこれまでの当たり前のあり方と少し変えたアプローチが必要になってくるとするならば,それについては考えてみたいなというふうに思っております。他県でもそういった取り組みの例があるというようなことで,今,委員から御指摘もございましたので,少し勉強させていただきたいと思います。 45 ◯村上委員 よろしくお願いします。以上です。 46 ◯加藤委員長 設楽委員。 47 ◯設楽委員 大きく2点質問させていただきます。  今の村上委員の言葉そのものだなと思いながら,今回の質問に至っても,例えばイノシシ,鹿に関しては,県の裏にある茨城県の森林管理署に行って,地域林政調整官の方から,茨城の鹿の状況などを話したいからということで行かせていただいたり,森林に行ったり,また,県民生活環境部であったり,農林水産部であったり,さまざまな課にまたがりながら,ここで質問されても,うちは答えられないというのを何回も言われながら,きょうの村上委員の言葉がまさしくそれなのだと思いながら今聞いていました。  質問のほうに移りたいと思います。私も振り回されて,まさしく私も振り回されてきて。なので,ぜひそのセンターが必要と思いながら,質問に移りたいと思うんですけれども。  まず,きょうの御説明の中で,イノシシ等のICT,イノシシと野生鳥獣による被害への対策状況等でICTを活用した遠隔監視操作による捕獲の実証というのを行っているということですが,これらの現状がどういうものになっているのか,具体的にお聞かせいただきたいのと,あわせて3ページの部分で,イノシシ,ハクビシン等被害額が減ってきている。その他というものもあるのですけれども,先ほど村上委員のほうから,アライグマだったり,カモだったり,ガンだったりということもありましたが,その他の部分に関しても,被害作物,書いていないのですけれども,もう少し詳しく教えていただけたらと思います。 48 ◯豊田農村計画課長 まず,7ページのところのICTの話でございますけれども,これは捕獲者が効率的な作業ができるということを目的としまして,昨年度から5カ所でICTの活用,その真ん中にありますように,センサーカメラ等を置きまして,そこを通過すれば,通過した後に,その箱わな,囲いわなということでございます,そこに書いてある,左側に書いてあるのは,囲いわな。そこに入ったものを確認した後,それをお知らせが,スマートフォンとかに来るんです。そのスマホでその作動できる,例えば,自宅でも作動ができるということで,捕獲ができるシステムなっていまして,昨年はそこに書いております9頭ほど,全体で5カ所でとれたということでございます。  それともう1つ,3ページのほうでございますけれども,その他につきましては,委員のおっしゃっていたように,アライグマ,やっぱりその数字的には多くなっております。例えば,アライグマでありますと,その果樹とか野菜等の被害がメーンでございます。その他,被害としては,金額は小さいのですけれども,ネズミとか,そういうものが,小動物による被害というのがございます。 49 ◯設楽委員 ICTを活用したものは,イノシシだけに限定して,現在行われているということですが,7ページの説明によりますと。今後,総合的な形での取り組みを進めるに当たっては,イノシシだけではなくて,幅広い運用ができるといいのではないかなと考えています。  また,先ほど3ページのほうは,アライグマとネズミの小動物の話がありましたけれども,鳥獣の鳥に関しては,県のほうでの被害というのは,ほとんどないというふうに理解してよろしいですか。
    50 ◯豊田農村計画課長 ICTのほうでございますけれども,当面は,イノシシ,これもICTのほうも,去年のやった段階では,例えば,どうしてもイノシシの場合,夜間に活動することが多いので,例えば,夜間そのスマホにその通知が入っても,なかなか押せないっていうこともありますので,例えばそこの夜間に関しては,今,自動でそれを入ったのを確認して捕まえるシステム,そういうものもいろいろ検証していかなければならないということもありますので,我々としては,まずイノシシをやっていきたいと考えております。  それと,もう1つその被害に関しましては,鳥獣被害といいますと,当然これは獣の部分でございますので,イノシシとかは。鳥の部分も,当然ございまして,全体的には鳥獣被害ということで,被害は出ております。 51 ◯設楽委員 鳥のほうはどのぐらいになるのですか。 52 ◯豊田農村計画課長 国のほうで,これは調査して,うちのほうがまとめたものでいきますと,今回のイノシシの被害と同じく平成30年度でいきますと,トータルでは,4億6,900万円ほどの被害が出ておりまして,そのうち,イノシシ等,獣のほうですね,獣の被害がそこにトータルで1億3,400万円ですか,3ページに書いてある合計が,鳥獣の獣のほうの被害でございます。鳥のほうは,その差ですから,4億6,900万円から1億差し引きの数字ですけれども,3億3,000万円程度になると思うんですけれども,済みません,4億6,900万円から,1億3,400万円を差し引いた分,3億3,400万円でございます。 53 ◯設楽委員 鳥の部分に関して,3億3,400万円と,獣よりも多いような状況にもありますが,茨城県全体で見ると,どの地域でどのあたりで被害が出ているのか,作物も教えていただきたいのと,あとイノシシに関して,地域の方から,まだまだ被害があるという声もあります。またさらに,豚コレラ対策もあって,柵をつくったことによって,下の畑に行くのに,山際に柵をつくったことによって,家を通って下の田んぼまで行くっていうような被害も出ていて,農家の方からまだまだ被害があるという声もありますが,県として,どのぐらいまでの対策を目標にしていくか。地域の皆さんが許容できる範囲というような話もありますが,その範囲を決めるに当たっても,地域の皆さんとの意識共有,多様性であったりとか生態系の理解なども必要になってくると思いますが,将来的な部分もお聞かせいただけたらと思います。 54 ◯豊田農村計画課長 最初のほうの質問ですと,どの辺で被害が多いかということだと思うのですけれども,まずイノシシに関しましては,やっぱり県北地域とか県央地域の市町村が多くなっていまして,例えば被害でいきますと,笠間市とか,常陸太田市,常陸大宮市,その他大子町とか,あと桜川市とその辺が被害的に大きくなっています。  それとあとさっきの鳥類の被害でございますが,そちらに関しましては,かすみがうら市とか土浦市のあたりが多くなってございます。  それと,今後の取り組みについてということで,どういうふうな形でやっていくのかということでございますけれども,基本的には,我々としまして,まず市町村が鳥獣被害防止計画というのを策定します。その策定している市町村は,現在27市町村でございまして,この策定したことによって,国の交付金等を活用することになるのですけれども,基本的にそれを活用することによって,そのわなの資器材,捕獲器材ですね,それ買ったりとか,あとは先ほど委員もおっしゃっていました侵入防護柵みたいな,これを設置したり,こういうことを国の交付金等を活用しながらやっておりますので,引き続き,これにつきましては,市町村の計画に基づきまして,各種対策を進めてまいりたいと考えております。  あわせてですけれども,まだの計画をつくれてはいない,つくっていないというのは,被害が発生していないということもあるのですけれども,新たに計画策定をしている検討している市町村もございますので,そういう市町村に対しましては,助言とか指導を行ってまいりたいと考えております。  また,例えば,農作物被害が拡大している市町村,これにつきましては,国の交付金等の活用に当たりましては,被害状況に応じた適切な助言をしてまいりまして,各市町村の状況はそれぞれ違いますので,その市町村に応じてきめ細かな支援を行って,被害額の減少に努めてまいりたいと考えております。 55 ◯設楽委員 わかりました。市町村27地域で今計画が立てられているということで,きめ細やかな農作物の被害対策,取り組んでいくということですが,もう1つあわせて,鹿の部分に関しても,今まだ農作物の被害は出ていないということですが,研究者の話によると,出始まったときにはもう遅く,今,約20頭ぐらいの鹿が茨城県に雄が入り込んでいるという話があります。雌が定着したときには,もうイコール食害,先ほど村上委員が言っていた被害がスタートしてしまうので,その未然防止ということで,農作物の被害がないように,また食害がないようにということで,県として部局横断的な対策が必要と考えていますが,今始まっていることなどがありましたら教えてください。 56 ◯加藤林業課長 ただいま委員から御質問がありました鹿に係る対策でございます。  今,お話ありましたとおり,鹿につきましては,ここ二,三年,県内でも目撃情報が相次ぐようになってきたところでございまして,まだ専門家などに話を伺いますと,定着,繁殖しているというような事実は確認されておりません。しかしながら,今申したとおり,近県,福島県ですとか,栃木県から,迷い個体とも言えるようなものが目撃されておりますので,県としまして,林業課としましては,農作物のほうの被害を所管しております農村計画課あるいは,保護管理のほうを所管しております自然環境課,さらに,委員も先ほど森林管理署から情報をいただいたということでしたけれども,国の機関としまして,森林管理署,そういったところと連携をとっておりまして,常時目撃情報などを共有しまして,まずはその水際で県境付近,水際で食いとめると。そのためには,まずは数多く目撃情報を収集して,その蓄積を重ねることによって,鹿の分布拡大,こういったもの把握して,それに応じた対策を講じていきたいと考えてございます。 57 ◯設楽委員 わかりました。以前に茨城県の中にも,明治時代以前は,ものすごいイノシシよりも鹿のほうがいたというような報告,昔の文章など読むと報告されて,特に大子町のほうでは,2倍から3倍以上いるというような報告もあります。  猟友会の方ともしっかり連携をとりながら,目撃情報に合わせて,鹿がいるときの獲捕,また,イノシシ,鹿の処理の部分に関しても具体的に明確にしながら対策をしていくべきと考えておりますが,このあたりに関してはどのような形で進んでいますか。 58 ◯加藤林業課長 先ほどの繰り返しになるかもしれませんけれども,現在確認されている個体が本当に数少ないという状況ですので,まずはそういった目撃情報を積み重ねて,どこのあたりに多く出没するのか,あるいは侵入してくるのか,そうしたことを,センサーカメラなどを用いながら,森林管理署あるいはつくばにあります森林総合研究所,そういったところも,調査が始まったばかりと,今年度始まったばかりという状況でございますので,そういった機関と情報を密にとりながら,必要な対策をこれから関係課と連携しながら検討してまいりたいと思います。 59 ◯設楽委員 具体的に御説明ありがとうございました。最終的に来るのは最後村上委員が言っていたセンターをつくって,総合的に,課をまたがないで,しっかりと対応できることが重要だと思っていますので,引き続き具体的な対策を1つ1つとりながら,そしてセンターをつくることも目指して,鹿も含めてやっていただきたいと思いますので,それを強く要望して,もう1つの質問に移ります。  もう1つは,梨の選果場に関する質問です。  私がこの委員になった1つの理由としては,筑西市でも梨がつくられていて,下妻市よりもたくさん生産量は多くとっているんですけれども,まだまだPRが足りないと言われているような状況なのです。選果場,下館の選果場と関城の選果場と手選部会も3つあるような状況で,老朽化もしているから,施設を整備したいという要望も届いていますが,県としてどのような支援策を今考えていらっしゃるかお聞かせください。 60 ◯梅谷産地振興課長 支援策についてお答えいたします。  JAや生産組織が共同で利用する大規模な選果施設,このようなものを導入する場合には,国の強い農業担い手づくり総合支援対策交付金という事業があります。また,この事業の要件ですが,果樹においては,受益面積が10ヘクタール以上,受益農業者が5名以上,総事業費5,000万円以上の比較的規模の大きな施設が対象となります。  なお,これに該当しない小規模な選果施設等の整備については,県単事業の儲かる産地支援事業などの活用も可能となっております。  産地の御要望に応じて,また御相談させていただきたいと考えております。 61 ◯設楽委員 わかりました。今事業の御説明もいただき,産地の要望に応じて対応してくださるということで,前に進めていきたいと考えているんですけれども,特に地元の農業者の方から,今回東京に行った梨は全てほぼ下妻産のもので,筑西市の梨も恵水,ぜひ東京に行きたいっていう声が,梨からも聞こえてくるぐらいです。でも,そのためにはどうしたらいいかというのを聞きましたら,選果場の施設に糖度センサーが必要で,糖度が13度以上というのを数値化できないと難しいということですが,この糖度センサー,高額だということも聞いていまして,この導入のメリット,また,県内また県外を含めて導入状況というのはどういう状況なのかをお聞かせください。 62 ◯梅谷産地振興課長 まず糖度センサーについてお答えいたします。  通常の選果機は,重さや形状を基準に選別してまいります。糖度センサーつきの選果機というのは,こういうようなものに加えて,内部の品質を切ることなく,非破壊的にはかり,それで糖度を検出できると,こういう装備になっています。  この糖度センサーをつけることにより,例えば,一定糖度以上のものに限定して出荷が可能となるので,品質,特に糖度ですね,品質にばらつきなくなりまして,消費者の信頼が高まり,このことにより,取引量がふえることが考えられます。  また,糖度の高いものだけを特別に差別化商品として高値で販売するなどのメリットもあります。  それぞれの使用する選果場,農業者の判断等でいろいろな選択ができるということになっています。  また本県での糖度センサーつきの選果機の導入状況は,現在,下妻市,それから石岡市で導入されております。ここでは,糖度を保証した,先ほど委員からお話がありましたように,差別化商品づくりに活用されております。  なお,全国的に導入を見ますと,隣の栃木県の梨産地において,7組織中,つまり7施設のうち,その7施設全てに糖度センサーが入っていると聞いております。 63 ◯設楽委員 このセンサー,今,栃木県は全て,茨城県は下妻市と石岡市ということですが,1台かなり高級だっていうことも聞いており,筑西市としても入れたいけれども,地元の選果場も入れたいけれども,ハードルも高いっていうような声も聞いていますが,下妻市や石岡市が入れたときの県としての支援がどういうものであったのか,また栃木県は全て入っているということですが,かなり高級なものと聞いているのですけれども,国の支援があるのか,どういうものがあるのか,もしくは独自に何とかしたということがあるようでしたら教えてください。 64 ◯梅谷産地振興課長 まずは糖度センサーの価格ですが,これについては簡易的なものから,大きなシステムに組み込むコンピューター機器のものまで,いろいろありまして,値段の幅は非常に大きいということがまず1点あります。やはり,最近選果施設の入れるときというのは,ほとんどの方がやっぱり高度化を1つ挙げていただくようになっておりますので,ほとんどの施設がまず糖度センサーを入れるという状況になっています。  その中で,やはり果樹生産者が減少している中,委員がおっしゃるように,選果施設,ここにある程度減少している中,このようなものは,委員御指摘のとおり,非常に重要だと考えております。例えば,選果場が何人の方が合意してまとまることは,コストの削減やロットの確保,このようなことにつながりますので,現場の方々,私たちが無理強いできるものではないとは考えております。現場の方々から御相談があったときには相談させていていただきまして,そのような中で御希望があるときに,選果場の支援も含めながら検討させていただきたいと,御相談を受けさせていただきたいと,そういうふうに考えております。 65 ◯設楽委員 わかりました。来年こそは,この糖度センサーを入れて,今,地域の,地元のほうでも要望をこれからしっかりしながら,要望に応じて対応してくださるということなので,地元の選果場もぜひ欲しいという声もありまして,今言ったように差別化商品をつくっていかなくてはいけないっていう立ち位置にも立っておりますので,ぜひ来年こそはと思ってますので,気持ちが1つになり,県のほうにしっかり御相談して,糖度センサーを筑西市でも導入したいと思いますので,どうぞよろしくお願いします。  以上です。 66 ◯加藤委員長 田村委員。 67 ◯田村委員 私のほうから1点だけ御質問させていただきたいと思います。  先ほど諸般の報告の中で,豚コレラ対策について御説明をいただきました。前回の委員会のときにも大変これも私たちも危機感を持ちながら,さまざまな要望していただいて,形が随分整ってきたのかなと思っております。  知事も,積極的に要望を言ってくださっていることを新聞等でも拝見しておりますので,本当にここのところをしっかりとまた進めていっていただければなと思っております。  きょう私のほうから御質問をさせていただきたいのは,今回CSF,豚コレラ対策ということで,お話をいただいたのですけれども,本会議のほうでも議論になっておりましたけれども,アフリカ豚コレラ対策,ここの部分をちょっと私は積極的に要望を強化していく必要があるのかなと考えているところでございます。このアフリカ豚コレラというのは,CSFとは全く違う病気ということで,致死率も非常に高いということが言われております。また,CSFと違って,ワクチンがないということが,非常にこれは深刻な被害を与えるのではないかと心配をしております。  また,ことしの4月ですか,豚肉の製品からASFの,アフリカ豚コレラのウイルスが発見されたというような報道もございましたので,このリスクが非常に高まっているかなと感じております。  また,韓国にまで,東南アジア,特に東アジアで,発生が顕著のようですけれども,韓国まで,発生が広がってきているということですので,我が国にも被害が及ぶのもひょっとすると近いのかなということを感じておりまして,このため水際対策というものが非常に大事だというふうに考えているところでございます。  今の検疫体制がどのような形になっているのかということについて,まず教えていただければと思います。 68 ◯鴨川畜産課長 今,国の検疫体制のほうはどういうふうになっているかということの御質問をいただきました。  委員御指摘のとおり,アフリカ豚コレラウイルス,このウイルス性の疾患でございまして,非常に致死率が高いということで,今,国のほうでは,その病気を持ち込まれないために,動物ですとか,それから畜産物,非常に危険な地域からの持ち込みを禁止をしております。例えば中国ですとか,韓国あたりからですと,畜産加工品等,ハム,ソーセージ,餃子など,そういったものは持ち込みが禁止ということになっております。ただ,そういうルールを説明いたしましても,やはり持ち込んでくる方がいらっしゃるということで,国のほうでは,全国に検疫所,これ箇所数でいうと,北海道から沖縄までで,検疫所本所が1カ所,支所が8カ所ございまして,それ以外にも出張所ですとか,そういったものございます。そこに検疫官を配置して,入ってくる方,外国人の方の手荷物を検査をしてチェックをしていると。そうすると,違法なものがあった場合には,そこで没収されるというような流れになっております。そのときに,業務としては,検疫官の方がされるわけですが,その補助する役割として,検疫探知犬というのがございます。犬は独特のすぐれた嗅覚を持っている関係で,畜産物あるいはそれ以外の果物なども探知するようですけれども,そういったものを即座に判断して,ここにあるということを示してくるので,そういった検疫探知犬が,全国9カ所の空港等に36頭,今配置をされております。地方空港でも,静岡空港,鹿児島空港等には常時配置されておりまして,それ以外にも岡山空港にも今年度中に配置されるというようなことを聞いてございます。これらはいずれも,やはり中国便がかなり発着をしているというようなところで,そういった意味でもリスクがあるということで配置されているというようなことだと思っております。  中国などアジアで,ASFが蔓延している中で,そういったきちっとした検疫体制を空港等に置くということが非常に大事だと考えております。 69 ◯田村委員 わかりました。我が県の茨城空港も,中国からの就航をしっかりと推進をしていただいて,結構中国便がふえてきているという状況にあると思います。そういう状況の中で,今全国で36頭ということに,多分これ養成するのにも時間もかかるのかなと思っておりますけれども,ぜひ茨城空港にも常駐配置という形をしていただくことが大事なのではないかなと思うのですけれども,その見通しというのはいかがでしょうか。 70 ◯鴨川畜産課長 今の茨城空港での検疫探知犬の活動状況でございますけれども,今年度10月までは月1回,成田の検疫所から派遣されて,その業務に当たるというような状況になっておりました。この状況ですと,本県,委員御指摘のとおり,中国便がふえてまいりますので,ぜひその回数をふやしてくれということで,現在は週1回,派遣されているという状況にございます。  ただやはり中国便,今現在は週14便ぐらいまで,水曜日は除いて。水曜日を除いた毎日就航しているような状況でございますので,この状況は,他の地方空港においても,例えば,岡山空港ですと,週10便ぐらい常時配置されているということで,本県でも,そういった意味では非常にリスクが高い空港だということが言えると思いますので,県といたしましては,これまでに複数回,国のほうには,検疫探知犬の常時配置について要望をしているところでございまして,去る12月6日にも,知事が安倍首相に,その点についても要望をしているところでございます。  国では,来年度予算を大幅にふやして,検疫探知犬も,140頭程度までふやせるような予算要求を現在しているということで,そういう体制になれば,茨城空港のような地方空港にも常時配置していただけるものと思って,今後はそれが早期に実現させていただけるように,県といたしましても引き続き要望をしていきたいと考えております。 71 ◯田村委員 ありがとうございます。ぜひ体制を整えていただければなと思っておりますので,よろしくお願いいたします。  あともう1点なんですけれども,万が一,国内にASFが侵入してしまった場合,しっかりと予防というのか,やっていかなきゃいけないと思っているのですけれども,県としての取り組みというのがもしございましたら,教えていただければと思います。 72 ◯鴨川畜産課長 これ万が一があってはいけないのですが,万が一このASFが入った場合,先ほど委員から御指摘のあったとおり,非常に病原性の強い病気でございまして,例えば養豚場に入った場合には,もうばたばたと豚が死んでいくような状況になりますので,それはもう入った時点で即座に判明いたします。ただ,例えば野生イノシシに入った場合,これは森の中のことですので,すぐになかなかわかりにくいということで,現在,国が全国の都道府県に呼びかけて,ASFのイノシシの検査というものも実はやってございます。本県でも,これまでに170頭程度,検査を実施しておりまして,全て陰性を確認しているところでございます。  一方で,この病気は先ほど委員からも御指摘があったように,ワクチンがない病気ですので,とにかく感染を防ぐということしか対策としてはとりようがございませんので,今まさに,それは各農家でやっていただいている防護柵の事業,これでイノシシとの接触をなるべく避けるような対策をとるということがまず重要になってまいります。先ほど諸般でも申し上げましたとおり,ほぼかなりの農家の方,300農場以上の農家で,防護柵の設置が進んでおりますので,まずはこれを早急に進めていただく。あわせて,豚舎周囲の消毒なども徹底をして,ウイルスの持ち込みを防ぐと,これに尽きるというふうに思います。 73 ◯田村委員 ありがとうございます。まずこのアフリカ豚コレラ対策というのは,国内の侵入防止,これはもう一番なんだなということはよくわかりましたし,また,予防策としては,豚コレラ対策,CSF対策,今やってくださっている対策と同じような発生予防策が重要だということがよく理解ができました。  今後とも,水際対策の強化,これは国に対してしっかり要望していただくとともに,野生イノシシの検査による感染状況の監視や農場への侵入防止のための防護柵の設置推進等,しっかりと指導をお願いできればと思いますので,よろしくお願いいたします。  以上でございます。 74 ◯加藤委員長 質疑の途中でありますが,ここで暫時休憩いたします。  なお再開は13時といたします。                 午後0時4分休憩        ───────────────────────────                 午後0時59分開議 75 ◯加藤委員長 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  質疑のある方は挙手をお願いいたします。  半村委員。 76 ◯半村委員 それでは,質問させていただきますが,まず最初に簡単でいいですけれども,実は,イノシシとか鹿とかいろいろ質問がありました。坂東市のほうでは,アライグマということで,一般質問でもありましたけれども,これも例えば,昨年なんかは,県西で546頭だと,こういうものがありますけれども,今,県のほうで,イノシシでは豚コレラ,豚がなったときは豚コレラになってしまうとか,これあります。そういうことで,アライグマなんかの対策として,市町村にどういう働きかけをしたり,防止のためにどういうことやってるのか,それをちょっとお聞きします。 77 ◯豊田農村計画課長 アライグマの被害につきましては,県南西のほうで発生しているのですけれども,基本的に先ほど言いましたその交付金,国の交付金みたいなものを活用しまして,箱わな等,一番多いのは,箱わなでございまして,箱わなを設置して,農地周辺に設置して,それで捕獲をしているというところを支援しております。 78 ◯半村委員 これは,一件のうち箱を2つ貸してくださいといえば貸したり,市役所のほうでやっているようだけれども,これ箱ぐらいしかないのですか,この捕獲をしたり何かするのには。防止策というか。 79 ◯豊田農村計画課長 まだそれほど普及はしてないのですけれども,電気柵というのもあるみたいですけれども,本県の場合は,今のところ箱わなが中心かなというふうに思っております。 80 ◯半村委員 そうすると,これから,今,県西,県南でふえているということでありますけれども,イノシシなんかは,大子町だとか,県北だとかいろいろありますけれども,そういう中で,やはりこれもひとつ農作物荒らしたり,イノシシはもちろんでありますけれども,これからも,市町村に働きかけをして,こうした災害ないように,徹底してやっていくのかどうか,それに対してちょっとお聞きします。 81 ◯豊田農村計画課長 委員今おっしゃったとおり,これ水際対策というのも必要でございますので,県南,例えばその今被害が新聞等でも報じられている坂東市,常総市あたりでも,そういう被害がございますので,そこで,周辺市町村に当然広がっていかないような,市町村と連携しながら,県としては取り組んでまいりたいと考えております。 82 ◯半村委員 ぜひ連携して,防止策のために頑張ってほしいなと思います。  次に,米についてお聞きしますが,実は輸出米,これについて,茨城県でも,百姓市場というようなことでやっていますけれども,例えば,常陸牛の場合には,ベトナムに送ったりとか,梨についても,ベトナムに送ったとか,やっています。輸出米のほうも,だんだんふえてくるのだろうと思っていますが,米のほうが非常に値段も上がらないという中で,輸出米をつくろうということでやっているようでありますけれども,実は先ごろ,猿島町の染野さんのところに行って話を聞いてまいりました。今百姓市場という話をしましたけれども,株式会社みたいな形をつくってやっているということでありますが,こういう袋でありますけれども,これで海外に送っているのだということであります。1回食べてみようということで,1袋もらったので,これを移して持ってまいりましたけれども,日本産の新米,精米,新鮮,直送ということで,限定出荷とやっていますが,ここに茨米と書いてありますけれども,UBARAと書いてあるのです。茨城といったって,なかなか読んでくれないと。だからこういうふうに書いたのですという話でありますけれども,この辺のいきさつについて,最初にお聞かせください。 83 ◯梅谷産地振興課長 まず今,茨城県では,2つの団体さんが輸出米に取り組んでおります。1つが今委員から御説明ありましたように,染野さんを中心にやっていただいている県産米輸出推進協議会,もう1つは,JAのグループになっています。  もともとやはり,委員おっしゃるように,県西の方々がまず中心になって,アメリカに売り込みに行きまして,それから,年々ふえております。実際今現在なんですけれども,本年におきましては,この県産米輸出推進協議会,こちらが140ヘクタール,710トン,そして,JAグループさんのほうが260ヘクタール,1,307トン,これを輸出を考えております。合わせて2,146トン,これは昨年が1,162トンですから,実に185%ふえてることになります。  このように,やはりそういうパッケージ等も工夫しながら,アメリカに売り込みを果たしながら,よりあとは輸出先の方に喜んでいただけるような米を選定,例えばハイブリットとうごう3号等も含めながら,ニーズに合わせた輸出の展開を図っているということになっております。 84 ◯半村委員 この値段が非常に輸入するのに安いと,しかし,補助金をもらったり何かしながら,金額が非常に高いということで,2万6,000円ぐらいになるのかな,1トン当たり。そういうことなので,その辺ちょっと値段を聞かせてもらうのと,今茨城県では,何人ぐらいやっているのか,まず。それから県西,八千代町の人もやっていますけれども,全体的に何人いて,そして金額幾らでという話をちょっとお聞かせください。 85 ◯梅谷産地振興課長 まず,現在取り組んでいる人数ですが,県協議会が本年度70人となっております。そして,JAグループにおいては,これまだ集計ができておりません。参考までに,昨年なのですけれども,昨年は131名が取り組んでおります。  先ほど幾ら収入があるかということ,まずその委員おっしゃった2万6,000円ですが,これにつきましては,輸出する際,水田活用直接支払交付金という産地交付金,これが輸出用米,新たな市場を開拓する取り組み,これに対して10アール当たりまず2万円交付されます。さらに,国の交付金を活用して,県が設定できるメニュー,この中で本県は,流し込み施肥やフレコン出荷といった生産性向上の取り組み,これを合わせて行った場合に,10アール当たり6,000円を上乗せして,合計で2万6,000円。輸出米に取り組む方は2万6,000円を交付させていただいていると。  実際の売り上げですが,多少価格は変わるのですが,県産米輸出協議会,ここが販売する価格というのが,1俵当たり8,000円になっております。ここは区分出荷といいまして,収穫すればするだけ,全て60キログラム8,000円で販売できると。さらにJAグループにおきましては,60キログラム当たり9,000円となっております。ただし,これについては,520キログラムが上限だと思ったのですけれども,520キログラムを上限に,ここまで9,000円で買い取ると。その販売価格と農家の方の販売価格と2万6,000円の交付金,これ合わせた額が農家の収益となります。 86 ◯半村委員 今,話を聞いたのは,協議会のほうでは8,000円だと。2万6,000円,それと8,000円を足しているということになると,3万4,000円になってしまいますよね。 87 ◯梅谷産地振興課長 失礼しました。私の説明が,申しわけありませんでした。  これは1俵当たりです。つまり,たくさんとればとるほどハイブリッドとうごうという品種は,例えば,13俵とれると。すると,8,000円掛ける13,プラス2万6,000円というような計算になります。1俵当たり8,000円になります。つまり収量を上げれば上げるほどそれだけ収益がふえるというふうになります。 88 ◯半村委員 そうすると,合計では,1俵当たり。 89 ◯梅谷産地振興課長 例えば,8,000円で10俵とれると8万円になります。8万円に,2万6,000円だから,10万6,000円,さらに,それが12俵,13俵とふえていくごとに1俵ふえるごとに8,000円ふえるという計算になります。 90 ◯半村委員 これは,反収当たりたくさんとれるのだと。八千代町の人は,13俵ほどとるということでありますが,コシヒカリなんか,一生懸命頑張っても,なかなか7俵とか8俵とか,こういうわけでありますけれども,こっちは13俵とったということでありますけれども,その辺はそのようにとれるのかどうかね。その辺ちょっと。 91 ◯梅谷産地振興課長 これは実際つくった方は,やはり10俵から13俵とれているという話は伺っております。さらに,これを販売している会社さんに伺ったところ,やはり全国で今1,500ヘクタール作付しておりますが,茨城県,うち250ヘクタール,やはり多くの方が10俵から13俵収穫はできるというふうには伺っております。 92 ◯半村委員 これは,輸出をするのをどんどん県のほうでもふやしていこうという考えはあると思うんですが,今私が境町だの猿島町だの歩いても,田んぼなんか耕作する人がいなくて,後継者もなかなかいなくて,田んぼを場合によってはくれるからもらってほしいなんて,そういう声があるほど,今田んぼも,何せ田んぼもらっても,都市計画税がかかるとか,いろいろありますから,田んぼ要らないよと言う方が多いのです。そういう中で,染野さんなんかも60町も,ほうぼうから請け負って何とかしてやっています。いいところは2俵やるよとか,悪いところは1俵だとかとやっていますが,これを県のほうでも,どんどんふやして,例えば飼料米とかあります。しかし,普通の主食米をつくるよりも,こっち輸出米のほうがいいよとか,こういう宣伝とか,そういう市町村に対しての。そういう働きかけなんかやっているかどうか,その辺ちょっと教えてください。 93 ◯梅谷産地振興課長 県といたしましては,やはり染野さんたちのグループと一緒になりまして,推進をやらせていただいていると,してきたと。そのあれが,さっき申しましたように,前年比185%と毎年大きな倍近い伸びを示しているというのは,やはり市町村の呼びかけ,あとこういう講習会のとき,農家の方を招いて説明,あらゆる機会を通して,推進しているのもひとつ大きいと思います。 94 ◯半村委員 今の輸出しているのは,アメリカにやっていますけれども,その他の国なんていうのは,余り茨米というのかな,茨城と書いたけれども,茨城と読まれないでアイバラと読んでしまったなんていう話を聞きましたけれども,何でこういうふうにやったんだという話を聞きましたけれども,アメリカ以外で,ほかの国のほうで,そういう,例えばあるでしょう,ベトナムだとか,例えばですよ。そういうふうな働きかけというか,そういうのはないのかどうかね。 95 ◯梅谷産地振興課長 まずはその茨米ですが,この茨米については,事業者さん同士が集まって相談して,UBARAとしたと聞いております。さらに,今輸出先国ですが,アメリカのほうに,例えば県産米輸出推進協議会は,香港,シンガポールあたりに,やはりニーズに応えて出している,それからJAグループにおかれましては,イギリス,フランス,香港,シンガポールと複数の国にやはり出していると,こういうふうな今状況となっております。 96 ◯半村委員 常総ひかりなんかもやっているようでありますが,常総ひかりなんかは,農家と契約栽培でやっているというようなことでありますが,そういうのをやっぱりほかのその県西だけではなくて,ほかでもやったりしているのか,それちょっとお聞かせください。 97 ◯梅谷産地振興課長 委員おっしゃるとおり,県には,やはり推進をするために,地域ごとに協議会をつくりまして,これは県西協議会があるように,県北,それから県央,県南というふうに,各地域で協議会をつくりまして,その協議会同士,また意見交換をしながら,情報交換をしながら,輸出を広めていこうと,それぞれ地区ごとに推進体制をつくり,またそこに県が御支援をさせていただきながら推進を図っているというのが今現況になっております。 98 ◯半村委員 それで,この種子が高いという話を聞くのですが,例えば,普通のコシヒカリの種子と今回の輸出米をしている種子,値段が相当違うのだという話ですけれども,その辺はどうなのですか。 99 ◯梅谷産地振興課長 委員おっしゃるとおり,まずコシヒカリですが,種子代がキログラム500円ぐらいが標準と。ほぼですけれども,若干上下はあります。  そしてこれが,10アール当たり3.5キログラム,通常は使うということで1,750円。そして,今お話に出ているハイブリットとうごう3号,これにつきましては,キログラム当たり3,850円と非常に高くなっております。ただし,先ほど申しましたように,コシヒカリというのが10アール当たり,去年です,去年の県の平均524キログラム,このような中,ハイブリットとうごう3号は10アールで780キログラムとれると。つまり種子代の分は,この収量の差で,回復できるというので,これはやはりつくる方の判断に委ねられることとなります。 100 ◯半村委員 今ハイブリットとうごうと言ったけれども,とうごう3号,そうすると,例えば今,お聞きしましたけれども,コシヒカリなら524キログラムだよと。ところが,とうごう3号では780キログラムだと。そうすると,種子のほうが500円ですから,3,300円ぐらい種子のほうは高いんだけれども,しかし,収量が多いから,種子は高くても,輸出をする協議会のほうではいいよという話ですが,これからもひとつ,県のほうでは,農家の人に協議会に話をしたり,市町村に話をして,こうした輸出米をどんどんふやしていく,そういう気持ちがあるのかどうか,それちょっと。 101 ◯梅谷産地振興課長 県としても,やはり協議会の方々と意見交換をしながら,また要望を聞きながら,推進は御支援させていただきたいと思っております。 102 ◯半村委員 農家の人の耕作放棄地なんかもたくさんあります。それを集約して,やっぱり大きくやる若い人ですから,いろいろと指導していただいて,そして輸出もやるといったらば,それを支援していただくように,ぜひともお願いをしたいと思います。
     次に,今度は,今,新聞でいろいろとなっておりますが,アドバイザー,茨城県の食のアドバイザー,これちょうど,最初に販売流通課のほうですけれども,実は平成25年からかな,始まったのが。平成25年度から,平成28年度までの4年間,国の中小企業や経済産業区ジャパンブランド育成支援事業,こういう採択を受けて,県のほうでも,中小企業のほう,国の補助をいただいて始まったということありますが,実は今,新聞に載っておりますように,テレビで報道されたり何かやっております。この藤原さんという方,一番最初に茨城県でこの人をお願いしましょう,県中小企業振興公社でお願いしましょう,この最初の出発,この人を頼むこういういきさつ,もしわかりましたらば,最初に教えてください。 103 ◯田中農業政策課企画監 今委員おっしゃるとおり,平成25年から藤原さんは食のアドバイザーとして委託したわけですけれども,このときはこの事業を所管していました販売流通課が農林水産部にありましたので,農林水産部のほうでやりましたが,今現在その販売流通課そのものが営業戦略部のほうに行ってしまいましたので,基本的には,この後からの営業戦略部のほうで聞いていただきたいと思いますが,私が伺っている経緯としましては,平成25年度に,プロポーザル方式でこのブランド化の事業を募集をして,そこに応募してきた事業者が,藤原さんを紹介したというふうに聞いています。それ以上細かいことは申しわけございませんが,営業戦略部のほうで,お聞きいただければと思います。 104 ◯半村委員 そういう経緯でこの人をお願いしたということでありますが,実は,いばらき食のアドバイザーで,平成25年度から平成29年度まで,これずっといろいろお願いしてきて,茨城県では,2,166万5,600円,これを報償費として払ったよということであります。事業費のほうが4,300万円あるのですね,事業費のほうが。事業費が例えば954万円でも,500万円を払ったとか,報償費のが高いのかなと,こんなこと思うのですが,ほかのものなんかが,こういう報償費を払ったり,あるいは支払いをするときに,これ委託料といって払ったときに,1,000万円ぐらいは事業をやるのに,半分の500万円も報償費で払うのかなと。こんなことを思ったものですから,今聞くわけですが,ほかの部分においても,こういうふうにたくさん報償費を払っているのかどうか。それをちょっと教えてください。 105 ◯田中農業政策課企画監 申しわけございません。ちょっとほかの関係はちょっと。申しわけございません。 106 ◯半村委員 そうすると,成果もどうなのかと聞くのも,これもあれですね。  そうすると,これだけ新聞に載ったり,テレビに載ったりしています。これ,最初はこちらで扱っていたものですから,平成25年だということありますけれども,これ県中小企業振興公社,境町でも,実は,野口さんというお茶屋さんですけれども,この方も,中小企業振興公社の職員と一緒に境町に行って,ぜひロゴマークのほう,やってくださいよというようなこと言われたと。150万円の事業費なので,3分の1,50万円出してくださいということで,50万円を出しました。出したのですけれども,1年たっても,そういう成果も,要するに資料が上がってこないと。おかしいなと思ったというのです。きのう聞いたらば。おかしいなと思ったので,早く出しくださいと言ったらば,新潟県の酒屋さんのマークを真ん中だけ野口と入れて送ってきたと。そうしたら,ほかの人が見ていて,これは野口さんのロゴマークを新潟県でも使っているよって,こう逆に言われたものだから,合わせてみたら,向こうのマークを名前だけ入れかえて,持ってきたということなのです。これはだめだということで,お金を返してほしいと,こう言ったのです。そうしたらば,なかなか返さないのです。大きい声でちょっと怒ったら,25万円だけ入れてきたと。その後また,大きい声を出したらば,25万円を返してきたと。何でこんなことをしたのかと言ったらば,私の下にいる者が,間違って,向こうのものをそういうふうにやってしまったというような話なのです。そういうことで,振興公社の職員が一緒に行って,野口さん,お願いしますよ,野口さんのうちに行ったらば,この藤原さんという方は,もう昔から野口さんのうちはすごいうちだと。お茶の問屋さんだと。だからぜひ私も,こういうロゴマークをやってみたいというふうなことを言われたということなのです。そういうことで,猿島町の根本さんもお茶であります。境町の野口さんもお茶で,こういうふうに県の振興公社のほうから,職員が行って,一緒にお願いをすれば,それは県の人が来たのでは,これは間違いないだろうということでやろうと思うのです。今回,その金銭トラブルがあったりしたので,被害者の会をつくりました。野口さんもぜひ行ってくださいと言われたらしいのです。被害者の会のほうに。私は,お金を50万円もらったから,もういいよというふうに話をしたという話をきのう聞きました。そういうことで,県の中小企業振興公社,副知事が理事長になっていますね,そうすると,やっぱり県のほうにも,うちのほうではなくて,振興公社だというかもしれないけれども,その辺,ちょっとどういう考えが,今の私の話したことを聞いて,どういう考えか,ちょっとお聞かせください。 107 ◯今野農林水産部長 済みません,正直なところ,恐らく今御指摘あったのは,中小企業振興公社の事案であろうと思います。ちょっと今,事実関係について,こちらでも所管外になってしまいまして,確たることをその責任を持って申し上げることができません。なので,本当に一般論になってしまうのですけれども,やっぱり行政として,そういう私的な利益をしょっていらっしゃる事業者の方と組んで何か仕事をするんだということであるならば,そのパートナーがどういった方であるのかということはきちんと見きわめないといけませんし,ほかのそれによって,相手方に不測の迷惑をかけるとか,そういったことにならないように,仕事の仕方としては,一般には,しっかり慎重にやらないといけないということなのかなというふうには受けとめております。 108 ◯半村委員 この件については,この後,営業戦略部のほうでやりますから,そちらで聞くことにします。 109 ◯加藤委員長 飯塚委員。 110 ◯飯塚委員 藤原さんのフードアナリストというのですか,この人,あと,元いばらき大使というようなことを肩書きに持って,県内の事業者に対して,PRしてきたということに対するその重みというものは,やはりその発端は,僕らも農林水産委員会で,その方に来ていただいて話を聞いて,なるほどだなと思って聞いていた経緯もあるのですけれども,そう思うとやはり,そのときには最初のプロポーザルに対しての慎重さというのも必要だったのかなと改めてこう感じたわけでございますので,その辺はひとつ今後,同じような過ちが起きないように,しっかりと精査してやっていただければありがたい,そんなふうに思う次第でございます。  それでは,次に入ります。  豚コレラの問題なのだけれども,豚コレラ,過日知事も農林水産大臣のほうに3県の知事と一緒に接種するためにお願いしたいというような要望をしたのですが,実はこの間課長にも問い合わせをしたんですが,接種した豚を今茨城県に入れて,と場でと畜するという話が来たという中で,それはしようがないのかなと思ったら,接種していない豚と接種した豚を分けてと畜するよという話が現場から出てきたということになると,これ何なのかなという,通常,安全なんだから大丈夫かなと思うんだけれども,区別するということはどういうことなのかなとまずそこを聞きたい。 111 ◯鴨川畜産課長 委員御指摘の区分のお話でございますけれども,基本的にワクチン接種した豚が危ないとか,そういうことではございませんで,要はそういった豚が生きたまま,例えば,打っている豚,打っていない豚が混在しますと,何らかのこの豚に異常があったときに検査をいたします。そのとき,この豚がワクチンを打った豚であれば,血液検査でそれが陽性では出ても,これはワクチンを打っているから陽性なのだということがわかりますが,打っていない豚も,万が一,打っていない豚で陽性が出た場合には,ほかも豚コレラの発生になってしまうっていうことがあるんです。要は,そういったことで,異常がこの豚にあったときに,異常があったときに,検査をして,そこの結果が非常に打っている豚,打っていない豚が混在していますと,混乱が生じると。これは,と畜場でそういった発見されるということも,他県の事例でございますので,そういった意味で,生きたままの状態のときには,きちんと区分をして,例えば,打っていない豚のと畜を全部終わった後に,打った豚のと畜をするとかと,いうようなことで,非常にと畜場のほうでは,煩雑にはなるのですが,そういった意味で混乱を生じないための措置だということで御理解いただきたいと思っております。 112 ◯飯塚委員 今のところは,確かに今言っているのはよくわかります。今まで県内の豚は全然接種してないから,頭数も少ないと思うけれども,いずれこれ県内の豚も全て接種するようになったらば,これまたもっと大変だと思うのです。その辺をやはり,今から準備していかなければならないのかなという感じがするのですが,そういうことを実際できるのかどうかなと思って,ちょっと疑問に思ったもので。 113 ◯鴨川畜産課長 仮の話であれですけれども,仮に本県でワクチン接種を実施するということになった場合には,基本的に全頭,県内の豚接種する形になると思います。ですので,県内でと畜される豚については,ほぼすべてワクチンを接種した豚ということになるかとは思います。これ仮の話ですのであれですが,一応,そういうふうな形で,なるべくもう接種する場合には,一部本当に哺乳をしている豚とかは除いてなんですが,ほぼ全て,99%以上,ワクチン接種豚をと畜するという形になると思います。 114 ◯飯塚委員 それわかるのですが,その後今度消費者からすると,いずれそれ接種した豚と接種していない豚が区分けされるようなことになって,それは今度安心・安全につながって,価格にまで反映されるようなことになっては,僕は困るなと。そういうふうに思ったものですから,今聞いたわけですので,その辺はしっかりとわかるように,これからそういうふうなことにならないようにひとつお願いしたいと思います。よろしくお願いします。  それと,今回この県中央食肉公社の整備の中止という話が出まして,これ対米輸出のために66億円の予算を計上して,整備をするということですよね。まさしくこれからちょうどこの間の国のほうですと,これ輸出生産基盤強化ということでやる和牛なども海外に輸出するということで,政府の方針として,これがどんどんどんどん輸出しようという取り組みをやっている中で,当然本県としましても,それに対応するために,今回の整備をしようということで,私は臨んできたと思うんですよね。そしてよく精査したら,2億円ぐらいずつ赤字になるから困ったなということよりも,むしろそれをはねのけるような状況を私は今回の整備をすることによって,茨城県内の県産のやれ和牛というか,常陸牛というものを海外に輸出すべきではないのかと思うのです。そこでただ赤字になった,困ったっていうことよりも,むしろ中央食肉公社の体質改善ももちろんですけれども,そういうことを取り組んで,むしろこれを機会に整備すべきだなと僕は思っていたのです。それを体質が悪いからやめましょう,これもやめましょうというのであれば,県内の畜産農家は,僕はしぼんでしまうと思うのです,これは。その辺,これ甘かったのではないのかと思うのです,そう考えたときに。そして余ったら今度は群馬県から余裕がありますから出しますよなんていうことで,アメリカに出すということ自体が。いろいろ聞いてしまいますけれども,群馬県は,つるしでやっているのかどうか,だったら,そういう状況があるのであれば,茨城県としても,最初からそういう体制を組むべきだろうと,そんなふうに僕は思っているものですから,その辺含めてちょっと聞きたいと思います。 115 ◯鴨川畜産課長 群馬県のと畜方法でございますけれども,こちらは対米輸出施設ということで,つり下げ放血で実施してございます。その中で群馬県のほうに聞きますと,やはり年間で2億円近く,そのしみ対策ということで,生産者の補償をしておりまして,それが非常にその経営の課題となっているとはお聞きしております。  県におきまして,中央食肉公社の位置づけでございますが,委員御指摘のとおり,県内で120万頭ほどのと畜を全体では9カ所のと畜場で,豚ですと,そのぐらいの120万頭ぐらいのと畜を行っておりまして,そのうちの中央食肉公社は,30%から40%ぐらいの比率を占めているまさに中核的な施設になってございます。ただ,経営状況を見ますと,やはり累積損失が2億円ということで,なかなか経営改善が今図られていない状況でございまして,今のままで,年間3億円の運転経費を乗せますと,残念ながらこれまでの黒字の実績ですとか,今後の頭数の拡大見込みも含めて,シミュレーションしても,累積損失が膨らんで経営破綻が見えてきたということで,これについては,確かに御指摘のとおり,慎重過ぎるシミュレーションじゃないかというようなお話もございますけれども,ただ,先ほど申しましたように,中央食肉公社の県内におけると畜場の位置づけとしては,非常に中核的な大事な施設でございまして,もしこれが経営破綻というようなことになりますと,生産者のみならず,関係流通業者,消費者の皆様にも,御迷惑をおかけするような事態に発展するということで,ここでやはりいったん立ちどまりまして,計画を見直して,今後,再度改めて,整備計画を立てたいというようなことでございますので,どうか御理解をいただければと考えております。 116 ◯飯塚委員 今,群馬県はつるしだということが既にわかっていたわけですよね。それで,今の話を聞くと,群馬県はつるしをして,対米輸出をしているのだという話を今しておりましたけれども,そうすると当然,そういう現地を先進地を視察した中で,今回茨城県のと場の改築というのは,当然計画したわけですよね。そういう問題が十分理解できているにもかかわらず,あえてこういう予算を組んでまでやったわけですから,これは,ちょっと納得できない状況なのです。 117 ◯鴨川畜産課長 今,委員御指摘の点は,私が御説明したのは,ことしに入ってから,資料の中にもございますように,ことしの6月になって,農林水産省,厚生労働省,それから関係事業者と一緒に5者協議というのを開催して,そこで再検証した結果出てきたその3億円ということで,つるしの方式も含めて,ことしになってわかったことで,事業計画時には,その点については,ちょっと含んでいなかったということで。 118 ◯飯塚委員 ことし計画したわけじゃないでしょう,計画するのは。数年前から計画をして,綿密に計画してきてこういう予算を組んで,国に予算をお願いして補助金をもらいながら計画したのであって,そして,ましてや対米用に輸出しようということで,知事がトップセールスをしながらやった事業でしょう。それを今言ったような答弁をいただいても,ちょっと納得できる話じゃないと僕は思うのですよ,これは。そう思わないですか。 119 ◯鴨川畜産課長 その点につきましては,本当におわびするしかございませんで,残念ながら第1回の定例会の補正予算で事業計画を出した際には,つり下げ放血に伴う補償費については,経費として見込んでいなかったというのが事実でございますので,その点については本当に申しわけないと思っております。 120 ◯飯塚委員 今,畜産課が指導して,県内のと畜場の再編整備をいろいろしているわけですよね。今回こういう問題が起きると,その再編整備にも影響してくると,僕は感じているんです。これだって当然国の補助金をもらいながら整備をしていくわけですから,よほどこれもう1回練り直してやっていかないとまずいと思います。あえて僕は言いたくないけれども,中央食肉公社,みんな専務は,大体鴨川課長の席と同じ方が,ずっと専務になってお邪魔しているわけですよ。トップも行かれているわけです。そうすると,十分そういう体質ということになると,そういう体質が問題あるのかなっていう感じも,僕はしてしまいますよ,これは。逆に皆さん経験豊かな方が行くからいいのだから。僕はそう理解しているんですよ。ですから,その辺しっかりと今度やらないと,茨城県の畜産農家が潰れてしまいますよ,これは。ましてや今それじゃなくたって,茨城県の畜産農家は,芝浦だ,他県に随分と流れているわけですから,それまた今度のこの計画によって,呼び戻そうとしたここは1つの計画だというふうに認識してたわけですよ。その辺しっかりと認識して,今後,再整備をして,もう一度これ出直していただきたいなとそんなふうに思います。  以上です。 121 ◯鴨川畜産課長 今の委員の御指摘を踏まえまして,県内のと畜体制,牛のみならず豚も含めて,改めて整備検討を進めていきたいと思います。 122 ◯加藤委員長 海野委員。 123 ◯海野委員 鴨川課長,課長の苦労については,重々承知でございますけれども,私も飯塚委員がおっしゃるようなことだと思っているのです。つまり,これからその輸出拡大によって,そのと畜農家の経営を安定化させようということが,国も県も大前提ですよね。それにのっとって,県でも,今,飯塚委員が言うように,鴨川課長が答弁したように,きっちりしたHACCPに合ったと畜場を整備して,そして対応していこうと。でも,結果として,今日までの経営もあんまり芳しくなかったと。累積赤字も2億数千万円あると。つまり私から言わせると,ではこれ,県から出資もしているし,県のさっきも話が出ましたように,OBも行っている,あるいは社長は,副知事がなっている。では,今までの毎年の決算報告書,どうなっていたんだと。それについてどういう指導をしてきたんだということにつながっていくと思うのですよね。今になってから初めて,毎年毎年3億数千万円の赤字が出そうだからっていうことじゃないと思うのです。その辺のところ,どういう決算書について,県として指導していたのか,ちょっとお聞かせ願います。 124 ◯鴨川畜産課長 食肉公社につきましては,昭和54年に設立になっておりまして,本格稼働は昭和56年からでございます。その中で,当初立ち上げの際には,県北・鹿行地域にあった8カ所のと畜場を再編してでき上がったと畜場でして,ただ一方で,非常に豚ですとか牛のと畜の実績が上がらずに,最大で13億円まで累積損失は膨らんでおりました。ただ,平成8年から22期連続で,黒字経営は継続できておりまして,毎年4,000万円から5,000万円ぐらいの黒字を出す中で,13億あった累損が,昨年度末で2億まで縮小してきたところでございます。  その過程では,もちろん県の指導もございますけれども,公社の職員が一生懸命営業活動の結果,豚のと畜をふやしてきたというような過程がございます。  ただ,ここに来て,若干やはりまだ累積損失が解消される前に,やはりいろいろな意味で,先ほど海野委員の御指摘のあったHACCP対応ですとか,いろいろなこの条件が厳しくなってきておりまして,非常に老朽化が進んでいく中で,一生懸命経営改善には努めてきているのですが,再度の設備投資については若干まだ不安になるような状況まで来ているというなという状況でございます。 125 ◯海野委員 今回聞くところによると,栃木県でも何かHACCP対応のと畜場をつくると。先ほど課長から,北関東3県の牛肉輸出の実績表をもらったのですけれども,金額ベースで茨城県の場合に,ざっくりでしょうけれども約2億3,500万円,栃木県は1億6,600万円しかない。群馬県は,6億6,700万円,ざっくり茨城の約7掛けぐらいの状況である栃木県がですよ,と畜場をつくって,先ほど言ったような輸出に力こぶを入れながら,畜産関係者の方々の経営の安定化あるいは栃木県の県の農畜産物の輸出を拡大することによって,より地域全体のグレードアップしようという私,意識だと思うのです。そういう意味で,この栃木県のこの数字でありながら,やっぱりその前向きに進もうという,そういうことは,茨城県民として,非常に残念に思うんだよね。そういう残念と思うということについての,ただ単なるこの栃木県の場合には,どれぐらいの,では今日までの実績があって,どれぐらいのその経営状況なのかについては,御存じなんでしょうか。 126 ◯鴨川畜産課長 栃木県のことですので詳しくは存じ上げないのですが,今回の施設整備に当たって,と畜場を県内で一本化するというような動きがあったと聞いてございます。と畜頭数も,これまでよりも,1.5倍から2倍ぐらいにふやすような計画であるということで,かなり設備投資も含めて検討されているということでございます。  本県におきましても,確かに県内のと畜場で処理したものを出せるということには,ちょっと今回,計画見直しで,すぐにそれは実現しないわけですけれども,輸出につきましては,常陸牛を中心に,これまでどおり一生懸命拡大できるように取り組んでまいる所存ですので,どうかそのあたり御理解いただければと考えております。 127 ◯海野委員 理解できない。正直なところ,やっぱり意欲だと思うのよ。畜産農家をこれからどれだけ育てようとしているのか,あるいは先ほど出ましたように,東京都あるいはその近県とのと畜場の闘いになるでしょう。栃木だって群馬だって一緒ですよね。みんな闘いは一緒です。あるいは茨城のと畜場が栃木からも持ってくる,あるいは東京からも埼玉からも千葉からも持ってくるような,そういう私はその気概がなければ,あるいはそういう営業努力がなければ,これは何十年たったって,茨城はと畜場はできないですよ。  ですから,私は今ここですぐつくれということではないけれども,そういうその営業努力なり,あるいは第三者任せじゃない,というのは,聞くところによると,県内のと畜場,これたくさんありますね。牛が1つ,豚が5つ,牛と豚のと畜場が合わせて3カ所,合計9カ所ある。この9カ所がほとんど老朽化あるいは狭隘化しているのです。ですから,先ほど飯塚委員が言うように,どこのと畜場だって今その設備更新の時期に来ている。ですから絶対のチャンスだったんですよ。そのチャンスをみすみす,逆さづりで3億数千万円の赤字が見通せるから,だからもうやらないんだということは,非常に県民の1人として私は直接そのと畜関係ありませんけれども,県民の1人として非常に残念に思う。この66億円もの予算を組んだのをみすみす今回見逃がす,そういう意味では,まさにこの国と話し合いができて,今回はこういうことなんですよということなのですけれども,将来何年後に,今の赤字,累積赤字を解消して,そして何年後にそのと畜場の新規に向けてスケジュールが組めるのか,そういう見通しを今話せといっても,なかなかできないでしょうけれども,そういう工程表をこの際ですからしっかりつくるべきだと思う。これ部長,いずれ部長,国に帰ってしまうでしょうけれども,今ここで茨城県の農畜産業界がやっぱり規模拡大の絶好のチャンスなのですよ,これ。国を挙げてそうしようとしているのですから。その流れに乗らないような県の行政であってはいけない。そのことは重々皆さん方も御承知でしょうから,その時流に乗った中で,この規模拡大と経営の安定化に向けて,しっかりと指導してほしいなということをあえて申し上げたい。そういうことを申し上げながら,いずれにいたしましても,委員会として,執行部に対して提言をしていきたいと思っております。提言書については,後からまた再度皆様方に諮っていきたいと思っておりますので,よろしくお願いしたいと思います。そういったことを申し上げまして,私の質問終わりますけれども,部長としての所見をお聞かせ願いたい。 128 ◯今野農林水産部長 まず今回のてんまつにつきましては,本委員会の委員の皆様に対しても御心配をおかけしております。農林水産部を代表しまして改めておわびを申し上げます。  今回の見直しでございます。これは先ほど来,畜産課長からも御説明申し上げましたが,今年度に入ってから,輸出を取り組むということで,あえて農林水産省のほか厚生労働省等も入りまして,その輸出に対応したと場ということで,経費の見直しをさらに精緻に行った結果,これで仮に事業を行うのだということになった場合には,数年のうちには債務超過に陥って公社の存続自体が危うくなるという見通しが出てまいりました。そういったことを背景にした上での,いわばやむを得ざるものであったというふうに,私どもとしては受けとめてはおります。  ただそうはいうものの,しかしながらその事業化に当たって,もっと精緻に事前に検討することができたのではないかという御指摘,御批判については,それはもう我々としてはそのとおりだと思いますし,これは本当に深く反省しなければならないということだと考えております。  特に今年度に入ってからでございますが,海野委員から御指摘のあったとおり,和牛については,今生産拡大に向けて国の行政のレベルにおいても追い風が吹いております。実際,県といたしましても,常陸牛の生産拡大をしっかりやろう,そういった大きな生産をすることのできるような肉用牛生産者経営を改善して育てていこう,つくるからには売らなければなりませんので,国内外問わず販路をしっかり開拓しなければいけないし,ブランドについても再構築していこうということで,生産から経営流通に至るまで,総合的に常陸牛をよりよくしていくための政策をやっていこうということで,部内でもって検討しておりました。今回の牛施設の整備につきましては,そのための手段の1つとして,私どもとしても位置づけをしていたところでございます。そうしますと,この施設が仮に今回見直しすることになったとしても,少なくとも例えば生産を拡大するということであれば,当然に県内でできた肉用牛についてはしっかり加工処理できるように,少なくとも今のと場はしっかり改修はすぐすぐは取り組んでいかなければならない,輸出を拡大するということにつきましては,びほう策とお叱りは受けるかもしれませんけれども,他県でもって売ることはできるというようなルートはとにかくは確保しまして,今後私どもが県内の生産者のために,より経営をよくしていこうとすることについて,それが頓挫することのないように,少なくともできることはしっかりやらせていただきたいと思っております。  その上で申し上げるとするならば,今回計画を整備見直しということで申し上げておりますが,これは将来にわたって断念するというものではもちろんございません。まず当座は単年度の赤字を解消したい。その上で,累積損失をきちんと解消して,財務体質を強化した上で,将来の挑戦にまた再度備えていきたい,当然それをやるときには,決して今回のことにならないように,改めて県もしっかり指導して,きちんとした検証を行う。その上で,今後本県の畜産を少しでもよりよいものにしていけるように,しっかりやらせていただきたいと思っております。  議会と委員会の引き続きの御指導をいただければと思いますので,よろしくお願い申し上げます。 129 ◯加藤委員長 ほかにございますか。  山岡委員。 130 ◯山岡委員 先日,農業の新規就農者の御報告をいただきました。少しふえているということで,うれしく思いました。農業の将来のことを考えると,一番大事なのが,やっぱり若い人に農業に就農していただいて頑張っていただくということになるかと思うのですけれども,茨城県でやっている茨城県新規就農相談センターには,年間で1,000件もの問い合わせがあったということなのですけれども,この内容はどういう内容だったのでしょうか。 131 ◯海老根農業経営課長 私どもの新規就農者,委員のお話のとおり,若干ずつ増加してきております。茨城県新規就農相談センター,県の農林振興公社のほうに設置しておりますけれども,そういったところで,新規就農者に対して,全般の就農したい,就農資金が欲しい,あるいは,就農の研修先が欲しい等々の相談をいただいているとこでございまして,委員御指摘のとおり,平成30年度で987名の方の御相談をいただいているところで,こちらの相談件数も年々伸びてきているところでございます。 132 ◯山岡委員 それから,農業次世代人材投資資金,茨城県独自かなと思うのですけれども,やっていますけれども,これ,今までこれを利用した方というのは何人くらいいるのですか。 133 ◯海老根農業経営課長 農業次世代人材投資事業,こちらは国の交付金事業を使いまして,新たに就農された研修段階の方と,新規就農をされる方の経営開始型の2つの型がございます。この事業,平成24年度から今の制度が始まっておりまして,準備型,研修を受けていただく方,最長2年間の150万円ずつの交付なりますけれども,全体で165名の方に支援させていただいております。  また,経営開始型ということで,独立自営の就農をされる方を対象でございますが,こちらは最長5年間資金を提供させていただいておりまして,こちらの方が平成24年度から延べで700名の方に支援させていただいております。 134 ◯山岡委員 そういう努力もあってかと思うんですけれども,私の身近なところでも新しい芽が出ているといっていいのかなと思うんですけれども,牛久市では,畑が耕作放棄地になってしまって荒れてしまったので,これ何とかしなければならないということで,グリーンファームっていう農業の会社をつくって,若い人を就職させて,そこで,農家からは,ただで土地を借りて農業をやっています。本当は,農家は土地を貸したら,賃料が欲しいのですけれども,荒れてしまうよりは,きれいになっていればいいぐらいで,今,土地を提供しております。  新しい流れ,芽が出ているというのは,そこで農業以外から働きに来た人たちが,大根つくりを覚えて,独立するのです。独立して,どういうことかっていうと,ほかから来て農業やったことなくてやるわけですから,そうしますと,私のところも,農家が空き家になっている家もあります。そこへ住みついて,畑はただで借りられますから,それで農業をやって,そういう人たちは,考え方もすばらしいなと思うのは,地元の消防団にも入るし,近所づき合いなんかも一生懸命やっています。そういう動きもあります。  それから,田んぼも荒れてしまっているのですけれども,今,御存じのように,レンコンはもうかるということで,これも,私の知っている人なんですけれども,40歳くらいの人で,農家ではないんですけれども,レンコン農家に入って,レンコンの栽培を覚えて,独立して,自分で荒れた田んぼを借りて,それをきれいなレンコンの田んぼにして,レンコン栽培しております。  それから,私の集落で,これ地元の農家としては減って非常に情けないことなのですけれども,イオンが野菜をつくております。17ヘクタールやっています。ですから,政治家なんかも見に来ます。それで,私も一緒に行くのですけれども,そして一番初めに言うのは,ちゃんとつくっているんだと,一番初めに言われるのです。政治家の人は,イオンがPRのためにやっているのかなと思うんですけれども,17ヘクタールの畑に野菜をきれいにつくっています。そういう動きもあります。  ですから,茨城県は,どうしても農業産出額が第3位だとか,農業大県だって言いますけれども,私はもう1つ,声を大きくしていっていただきたいのは,就農するなら,農業を始めるなら,茨城だっぺということを大いにPRしていただきたいと思います。といいますのは,申し上げるまでもないのですけれども,茨城はすばらしい自然環境があります。それで,全国にないような平たんな広い農地があります。また,消費地も東京,近いです。これも身近な人なのですけれども,ハウスでホウレンソウ,生で食べるホウレンソウをつくって,うまくいったんです。それで,広げようとして,今度は北海道で大きくやりましたら,輸送費がかさんでということで,倒産してしまいました。ですから,北海道も魅力度なんかではナンバーワンですけれども,やっぱり農業をやるならば,大消費地東京に近い茨城のほうが,実際はいいのです。  それから,農業を研修するにも,若い人ならば,農業高校もありますし,農業大学もあります。それから,県で茨城農業アカデミーというのをつくっていただきましたので,こういうことを知りたいと思えば,そこで知っていただくもできますし,大学も茨大農学部もありますし,筑波大も農業,最先端のをやっておりますので,そういうのを利用して,茨城で農業を始めませんかということも,全国に私はPRしてもいいのではないのかなっていうふうに思っております。  ですから,そういう生産額とかそういうものも大事なのですけれども,若い人で,農業を始めたいという人は,ぜひ茨城でということをPRしていただきたいと思うんですけれども,部長にちょっと考え方を伺いたいと思います。 135 ◯今野農林水産部長 北海道とか,確かに魅力は1位なのだと思うのです。ただ,先ほど委員からお話があったとおり,消費地への距離というところで,別にメリットばかりではありませんし,例えば冬になれば雪に閉ざされますので,自給率は北海道は当然100%を超えていますけれども,冬季間はもう純然たる純輸入国とでも言いますか,そういう立場に立ってしまいます。それから比べれば,本県気候が総じて温暖ですので,そういった意味で,暖房に余りコストが相対的にはかからずに済むとか,いろんな目にはすぐには見えないかもしれないけれども,しっかり経営をやろうと思ったら,無視できない大きなメリット,たくさん恵まれている県だと思っておりますので,そういったことをちゃんと説得力を持って,さまざまなフェアで人を募っていますので,説明,我々ができるようになっていくといいなというふうに思っております。 136 ◯加藤委員長 ほかにございますか。  梅谷産地振興課長。 137 ◯梅谷産地振興課長 先ほど半村委員の輸出米の御回答で3点ほど訂正させていただきたいところがありまして申しわけありません。  1点目が,ハイブリットとうごうの平均収量という表現しました,これは目標収量の誤りです。  あとJAグループの輸出先にフランスが入っておりましたが,フランスには行っておりません。  最後の1点は,コシヒカリの平均収量524キロと申しましたが,これは去年の収量でありまして,ことしの平均は504キロとなっております。  以上3点,訂正させていただきたいと思います。申しわけありませんでした。 138 ◯加藤委員長 ほかにございますか。  海野委員。 139 ◯海野委員 質疑ではございませんけれども,先ほど部長から最後答弁をいただきました,対米輸出に対応した牛処理施設整備計画の見直しと今後の対応について,我々として,執行部に提案,提言をしたいというようなことでございます。  委員長,ひとつ委員の各位に諮ってください。 140 ◯加藤委員長 ただいま海野委員から対米輸出のための牛処理施設整備計画の見直しと今後の対応について,提言を執行部へ行うべきとの発言がございました。  当委員会としましても重く受けとめまして,今般,皆様にお諮りをさせていただきます。  対米輸出のための牛処理施設整備計画の見直しと今後の対応についての提言について,ただいまの発言,趣旨を踏まえ,本委員会による提言書の提出をしたいと考えますが,御異議ございませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 141 ◯加藤委員長 異議なしと認め,そのように決しました。  提言書の案文につきましてはいかがいたしましょうか。            〔「委員長一任で」と呼ぶ者あり〕 142 ◯加藤委員長 委員長一任のお声をいただきましたので,それでは委員長が作成をするということで,御異議ございませんでしょうか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 143 ◯加藤委員長 御異議なしと認め,そのように決しました。  ここで暫時休憩とさせていただきます。そのままお待ちください。                 午後1時59分休憩        ───────────────────────────                  午後2時開議 144 ◯加藤委員長 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  先ほど委員長が作成することとなりました提言書の案文につきまして,お手元に配付をいたしましたので,ごらん願います。  この提言書案につきまして,委員の方から御意見があればお願いいたします。             〔「なし」と呼ぶ者あり〕 145 ◯加藤委員長 それでは,お手元の案文のとおり,提出することに御異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 146 ◯加藤委員長 異議なしと認め,本案文につきまして提言書を提出することに決しました。  続きまして,付託案件の採決を行います。  お諮りいたします。  第153号議案につきまして,原案のとおり決することに御異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 147 ◯加藤委員長 異議なしと認め,原案のとおり可決することに決しました。  続いて,請願の審査を行います。  本委員会に付託されました農林水産部関係の請願は,継続1件,31年第1号ハス田防鳥網に関する請願であります。 148 ◯加藤委員長 お手元に請願調査一覧表を配付してありますので,ごらんおき願います。  本件につきましていかが取り扱いますか。            〔「継続」「採択」と呼ぶ者あり〕 149 ◯加藤委員長 継続,採択の御意見がございましたので,それでは,継続審議につきまして,ここで,挙手採決をとらせていただきたいと思います。
     本件につきまして,継続審査とすることに賛成の方は挙手を願います。               〔賛成者挙手〕 150 ◯加藤委員長 挙手多数と認め,本件は継続審査とすることに決しました。  続いてお諮りいたします。  ただいま継続審査としました請願31年第1号につきましては,閉会中の継続審査に付されたい旨,議長に申し出ることにしたいと思いますが,これに御異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 151 ◯加藤委員長 異議なしと認め,そのように決しました。  以上で農林水産部関係の審査を終了いたします。  最後に,本委員会の閉会中における重点審査テーマに関する提言についてでございます。  本委員会では,「次世代につなぐ『儲かる農林水産業』の実現」を重点審査テーマに設定し,執行部からの意見聴取や現地調査,参考人意見聴取など,鋭意審査を行ってまいりました。  その審査結果として,委員長が作成することになっておりました提言の案文をお手元にお配りをしておりますので,ごらん願います。  委員の方から御意見ありましたらお願いいたします。             〔「なし」と呼ぶ者あり〕 152 ◯加藤委員長 それでは,執行部に対して本案文のとおり,執行部に対して提言をしたいと思いますが,御異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 153 ◯加藤委員長 異議なしと認め,本案文により提言することに決しました。  提言書につきましては,先ほどの対米輸出に対応した牛処理施設整備計画の見直しと今後の対応についての提言とあわせまして,この場において,今野農林水産部長にお渡ししたいと思いますので,今野部長,前のほうへお願いいたします。               〔提言書手交〕 154 ◯加藤委員長 この際,農林水産部の皆様に一言御挨拶を申し上げます。  御案内のとおり,私どもの委員の任期は今定例会をもって満了となりますので,本日が今任期中の最後の委員会になろうかと思います。  今野農林水産部長初め執行部の皆様方には,議案の審査や県内外の調査活動など委員会活動に対しまして懇切丁寧な御説明,また御対応をいただき,おかげさまで充実した委員会活動ができましたことを心から感謝,御礼を申し上げます。  どうか執行部の皆様方におかれましては,先ほどお渡しした提言の趣旨を踏まえ,積極的な取り組みを望みますとともに,これまでの本委員会において各委員から示された意見や要望につきまして,今後十分御配慮いただき,引き続き本県農林水産業の振興に全力で御尽力をされるよう,心からお願いを申し上げます。  最後になりましたが,農林水産部の皆様方の御健勝,そしてますますの御活躍を御祈念申し上げまして,委員長としての御挨拶とさせていただきます。  1年間ありがとうございました。  ここで,今野農林水産部長より発言を求められておりますので,これを許します。 155 ◯今野農林水産部長 お許しをいただきましたので執行部を代表しまして,一言御挨拶を申し上げます。  ただいま加藤委員長から,私どもに対する過分なお言葉をいただきました。まことにありがとうございます。  加藤委員長,高橋副委員長を初め委員の皆様方には,この1年間,農林水産部の所管事項につきまして,大所高所からの貴重な御意見,御指導を賜りました。厚く御礼を申し上げます。  また,台風第15号及び第19号への対応に際しましては,現地の被災状況を調査していただき,被災した農業者,農業団体の救済措置に関する国への要望にも御尽力をいただきました。重ねて御礼を申し上げます。  ただいま次世代につなぐ儲かる農林水産業の実現及び国内外に向けた魅力発信,県産品販路拡大等の提言書をちょうだいしました。私どもといたしましては,この提言をしっかりと受けとめまして,個々の農林水産業者の所得が向上し,本県農林水産業の成長産業化が進められるよう,経営感覚にすぐれた担い手の育成や農地の集積・集約化,基盤整備による生産性の強化,ブランド強化による付加価値の向上,森林経営の自立化と木材需要の拡大,栽培漁業や資源管理の強化と漁港等の整備などに全力で取り組んでまいります。  また,あわせて御提言をいただきました牛施設の整備につきましても,今後とも本県の畜産業がしっかりと発展していけるように,私どもとしても取り組みをさせていただきたいと考えております。  委員の皆様方におかれましては,なお一層の御指導,御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。  簡単でございますが,御礼の御挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。 156 ◯加藤委員長 ありがとうございました。ここで暫時休憩いたします。  なお再開は2時30分といたします。                 午後2時8分休憩        ───────────────────────────                 午後2時30分開議 157 ◯加藤委員長 休憩前に引き続き委員会を再開し,営業戦略部関係の審査を行います。  これより議事に入ります。  なお,営業戦略部関係の付託案件はございませんので,所管事務の審査を行います。  これより執行部から所管事務に関する説明を求めます。  初めに,堀江営業戦略部長。 158 ◯堀江営業戦略部長 それでは,お手元の右肩に営業戦略部資料1とあります資料をお願いいたします。  1ページ目をごらん願います。  説明の前に,1カ所訂正がありますので,申しわけありませんが訂正をお願いしたいと思います。1ページ目の下から3行目ですが,台風15号によるとなっていますが,ここは申しわけありません,及び台風19号というのが抜けておりました。申しわけありませんが,訂正をお願いしたいと思います。  それでは説明に入ります。  初めに,1の令和元年台風19号に係る対応状況について御報告をいたします。  (1)のこれまでの対応についてでございますが,県では,被災地域における観光に対する不安を払拭するため,観光いばらきホームページ等の各種媒体を活用し,正確な情報発信に努めますとともに,県内外で実施された観光キャンペーン等において,県北観光のPR等を実施してまいりました。  続いて,(2)の11月臨時会における補正予算の対応についてでございます。  まず,アの台風被害観光支援事業ふっこう割についてでありますが,この事業は,台風15号及び19号により,大きな被害を受けた被災地への観光誘客を促進するため,旅行・宿泊料金の割引支援などを行うものでございます。  (ア)の旅行・宿泊料金の割引支援につきましては,災害救助法適用市町における1泊以上の旅行・宿泊商品について,料金を割り引いて販売する旅行業者宿泊事業者等に対して,補助金を交付するものでございます。今月下旬からインターネットの大手宿泊予約サイト等での販売開始を予定しているところであり,対象期間及び補助金額は,資料に記載しているとおりであります。  次に,(イ)の代替的交通手段の活用による旅行促進につきましては,公共交通事業者等がキャンセルが生じるおそれがある地域を発着する代替輸送手段を用意し,かつ割引料金を設定した場合に,補助金を交付するものであり,現在,補助事業者を募集する準備を進めているところであります。  次に,イの観光プロモーション事業についてでございます。  2ページ目をお願いいたします。  まず(ア)の動画の制作及び配信についてでございますが,台風による被害を受けた地域を中心に,本県の観光地や食をテーマとした動画を制作・配信いたします。既に11月29日から,いばキラTVのサイト内に特設ページを公開しており,既存の動画も活用しながら順次配信を開始しているところでございます。  次に,(イ)のインターネット広告でございますが,Yahoo!JAPANなどの大手ポータルサイト等に,12月3日から誘客広告を順次掲載していきます。  続きまして,ウの県有観光施設復旧事業についてでございます。伊師浜国民休養地内にある遊歩道の擬木柵が破損しますとともに,付近の地盤も軟弱化し,約10センチ程度のすき間が生じておりますことから,利用者の安全面を考慮した修繕工事や地盤安定工事を実施するため,事業スケジュールにありますとおり,関係機関と調整しながら復旧工事の準備を進めているところであります。  続きまして,営業戦略部関係の諸般の報告の概要について御報告をいたします。  3ページ目をお願いいたします。  (1)の藤原浩氏のいばらき大使解嘱についてでございます。  藤原浩氏につきましては,今月2日の報道におきまして,県内事業者との金銭トラブルが報じられました。このため,本人に事実確認のために連絡をいたしましたが,連絡がとれなかったことから,民事訴訟の訴状及び判決文を確認した結果,いばらき大使としてふさわしくない行為等が認められたため,12月3日付でいばらき大使を解嘱いたしました。各界で活躍し,それぞれの立場からさまざまな機会を通じて茨城県を応援しているいばらき大使の皆さんがいる中で,今回のような事態が生じたことはまことに遺憾であります。なお,営業戦略部の所管業務において,藤原浩氏がかかわった事業等につきましては,後ほど担当課長から御報告をいたします。  続いて,(2)の米国西海岸での常陸牛プロモーション実施結果についてでございます。  常陸牛のアメリカにおける事業拡大を図るため,11月12日と13日に,サンフランシスコ及びラスベガスにおきまして,一般消費者等を対象とした常陸牛のディナーイベントを開催いたしました。県といたしましては,引き続き常陸牛に関心を示す現地レストランや卸業者等への営業活動を通じて,常陸牛の輸出拡大に取り組んでまいります。  続きまして(3)の観光振興に向けた取組,いばらきパンダ誘致推進協議会における中国訪問についてでございます。  11月28日から30日にかけまして,いばらきパンダ誘致推進協議会の会長である知事を初めとします関係者が中国を訪問し,関係機関に対してパンダ誘致の意思表明,誘致の協力依頼を行ってまいりました。訪問先では,パンダ誘致に関する御意見,アドバイス等もいただくことができ,今後の誘致活動に生かしてまいりたいと考えております。  続きまして,(4)の農産物の販路拡大について,共同配送サービス,やさいバスの事業開始についてでございます。  この事業は,量販店や飲食店等との直接取引による販路拡大を図り,農業所得の向上を目指すものであります。  4ページ目をごらん願います。  事業内容ですが,スーパーなどの小売店や市役所などの公共施設にバス停を設置し,そこをトラックが巡回し,集荷と納品を行います。農家は,バス停に商品を届け,ユーザーはバス停の無人ロッカーから商品を受け取るシステムとなっており,事業の開始は令和2年3月ごろを予定しております。  諸般の報告の概要につきましては以上でございます。 159 ◯加藤委員長 次に,谷越プロモーション戦略チームリーダー。 160 ◯谷越プロモーション戦略チームリーダー それでは,プロモーション戦略チーム所管の事業について御報告いたします。  営業戦略部資料2の1ページをお開き願います。  県アンテナショップ,イバラキセンスにおける取り組みについてでございます。  2,事業概要(1)のリニューアル1周年イベントの結果についてでございます。本年10月にリニューアルオープン1周年を迎え,10月を1周年記念月間として,さまざまなイベントを実施いたしました。  イ,内容にございますとおり,10月25日には,台風19号からの復興とイバラキセンスの商品メニューをPRするため,荒磯親方来店イベント実施いたしました。また,26日,27日には,茨城県出身タレントによる1日店長イベント,10月後半約2週間にわたり,県産ビール8種類を試飲販売する茨城地ビールフェスもあわせて実施したところでございます。  次に,(2)の新ブランド豚肉,常陸の輝きフェアの結果についてでございますが,こちらもリニューアル1周年の感謝月間として,10月に1カ月間実施したものでございます。  イ,内容にございますとおり,常陸の輝きの豚カツとショウガ焼きメニューを期間限定のお得な価格で提供したことによりまして,豚カツ定食660食,ショウガ焼き定食352食と通常の人気メニューの約3倍の販売実績がございまして,多くの方々に,常陸の輝きのおいしさを知っていただけたのではないかと考えております。  最後に,3の今後の取り組みについてでございますが,集客等につきましては,まだ課題があると認識しておりますことから,大手企業などへの出張販売の実施,県人会や県内立地企業向けの特別宴会メニューやアンコウ鍋コースなどの提供,野菜,フルーツの常設販売やSNSを活用した新たな購買層の開拓などを行い,イバラキセンスが首都圏におけるPR拠点,マーケティングの場として,しっかりと機能していくことはもとより,にぎわいのある店舗となるよう,今後もさまざまな新しい取り組みにチャレンジしてまいります。  私からの御説明は以上でございますが,いばらき大使につきましては,後ほど販売流通課長より一括して説明をさせていただきます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 161 ◯加藤委員長 次に,木名瀬グローバル戦略チームリーダー。 162 ◯木名瀬グローバル戦略チームリーダー グローバル戦略チーム関係について御説明させていただきます。  3ページをお願いいたします。  いばらきグローバルビジネス推進協議会の事業実施状況についてでございます。  まず1のベトナムにおける県産品知事トップセールスにつきましては,去る11月26日,ベトナム・ハノイのシェラトンハノイホテル館内のレストランにおきまして,現地の食品バイヤーや報道機関など,14社27名の参加のもと実施をいたしました。常陸牛や県事業で売り込みを行っておりますお酒・加工食品,15品目を提供しまして,現地バイヤーなどに対して知事トップセールスを行ったところでございます。  次に,2の海外食品展示会への出展についてでございます。  左側のベトナムにつきましては,11月13日から16日,ホーチミン市内で開催されましたVietnam Foodexpo2019に,シンガポールのほうにつきましては,右側でございますが,10月31日から11月2日に開催されましたFood Japan2019に,それぞれ茨城県ブースを出展いたしました。展示会では,現地バイヤーなどに,販路開拓支援商品の売り込みを行いますとともに,県内企業と現地企業を事前にマッチングした商談を実施しました。商談件数は,ベトナムが40件,シンガポールが33件となっております。  次に,3の協議会会員商品データベースホームページの開設についてでございます。  海外バイヤーや,海外への商流を持つ国内商社などに,本県産品等の情報を発信しまして,協議会会員と海外バイヤーなどのマッチングを促進することを目的に,ホームページを制作しまして,昨日12月12日に公開をしたところでございます。サイトの名称は,IBARAKI EXPORTSで,URLは資料のとおりとなっております。現時点では,掲載企業・商品数は,30社66商品となっておりますが,本年度末までには90商品程度に拡充する予定としております。  4のバイヤー招聘の実施状況につきましては,11月20日から21日にかけまして,イギリスからバイヤーを招聘しまして,8事業者が商談に参加いたしました。このほか,今後タイ,マレーシア,アメリカ,シンガポール,ベトナムからのバイヤーの招聘を予定しております。  今後とも協議会活動による県内事業者の支援に取り組みまして,県産品の海外販路拡大開拓に取り組んでまいります。  続きまして,4ページをお願いいたします。  アメリカ西海岸での常陸牛プロモーション実施結果についてでございます。  県では,常陸牛の需要拡大を図るため,11月12日と13日に,アメリカ,サンフランシスコ及びラスベガスにおきまして,一般消費者などを対象とします有料のディナーイベントを開催いたしました。どちらのイベントも,約200ドルと高額であるにもかかわらず,チケットが事前に完売するなど,常陸牛に対する関心の高さがうかがえるイベントとなりました。  サンフランシスコにおきましては,常陸牛を取り扱います現地高級ステーキハウスのアレクサンダーステーキハウスと連携しまして,モモ肉とバラ肉などのさまざまな部位を楽しめるメニューを提供いたしました。同ステーキハウスのシェフからは,今後も定期的なプロモーションの開催希望が寄せられましたほか,参加者からも,和牛パスタや和牛サラミなど,和牛の甘みと脂身を生かした料理に驚かされたなどのコメントをいただき,常陸牛の魅力をアメリカの一般消費者に届けることができたと考えております。  (2)のラスベガスのほうにおきましては,現地著名シェフ6名が考案しました常陸牛メニューを提供したところ,早速一部のシェフからは,自分のレストランでも常陸牛を試したいという御提案をいただいたところでございます。また参加者からは,新たな和牛の食べ方を知れてすばらしかったと好意的な意見も聞かれまして,参加された方にも満足いただけたものと理解をしております。  県といたしましては,引き続き常陸牛に関心を示す現地レストランやシェフ,卸業者などへの営業活動を通じまして,常陸牛の輸出拡大に取り組んでまいりたいと考えております。  グローバル戦略チーム関係については以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 163 ◯加藤委員長 次に,松崎観光物産課長。
    164 ◯松崎観光物産課長 観光物産課関係につきまして御説明させていただきます。  営業戦略部資料2の5ページをごらん願います。  前回の委員会以降の主な事務事業でございます。  まず2の事業概要(1)いばらきパンダ誘致推進協議会による中国訪問についてでございます。  去る11月28日から30日にかけまして,いばらきパンダ誘致推進協議会の会長である知事を初め,副会長である川津県日中友好協会長,県議会議長でございますけれども,及び日立市長等がパンダ誘致に関する中国政府の窓口である中国国家林業草原局や中国野生動物保護協会,中国人民対外友好協会,中国日本友好協会等を訪問し,パンダ誘致の意思表明,誘致の協力依頼等を行ってまいりました。  中国国家林業草原局及び中国野生動物保護協会におきましては,本県及び日立市のパンダ誘致への熱意を御理解いただき,日本国内での候補地の1つとして考えていきたいといった前向きな回答をいただいたところでございます。  一方,パンダ誘致には,パンダの保護や繁殖技術等の交流に限らず,幅広い分野での交流を続けていくことが必要であるとのアドバイスもいただいたところでございます。  その他,中国人民対外友好協会及び中国日本友好協会におきましては,パンダが生息する四川省や陝西省,甘粛省などとの友好都市交流を推進してはどうかとの意見もいただきました。  今回の訪中を通じて育んだ親交や頂戴した貴重なアドバイスを踏まえ,引き続き関係者一丸となって誘致活動に取り組んでまいります。  続きまして,6ページをお開き願います。  (2)の宿泊施設立地促進事業の第1号認定についてでございます。  去る9月30日に株式会社アトレが事業主体となり,株式会社星野リゾートがホテル運営を行う星野リゾートBEB5土浦を宿泊施設立地促進事業の第1号として認定いたしました。施設の概要といたしましては,客室数90室,平均客室面積約26平米,延べ床面積約5,000平米であり,開業時期は2020年3月19日を予定しております。  なお,補助見込額は,約1億円となっております。  今後,つくば霞ヶ浦りんりんロードを中心としたサイクリング王国いばらきの新たな拠点施設なること並びに,本県宿泊施設のフラッグシップとなり,茨城県のイメージアップにつながることを大いに期待しております。  次に,(3)の偕楽園・歴史館エリアの観光魅力向上構想についてでございます。  偕楽園・歴史館エリアの観光魅力向上につきましては,本年6月3日に,株式会社星野リゾートへの現状分析や課題整理,観光誘客方策の検討などを委託し,10月31日に偕楽園・歴史化エリア観光魅力向上構想の提出を受けたところでございます。  詳細別添,参考を願いたいと思いますが,構想の概要といたしましては,「都市観光なのにリゾート気分を味わえる地 水戸」をコンセプトといたしまして,ターゲット,まずは,首都圏在住者を主として,徐々にエリアを広げていくということとしております。  また,偕楽園・歴史館エリアの課題といたしましては,コト消費のイメージ不足,象徴となる食がない,魅力が点在しているなどを挙げており,解決の方策として,既存資源の活用とコト消費を推進する新たな仕掛けづくりが提案されております。  なお,提案は,偕楽園・歴史館などの偕楽園本園と歴史館エリア,偕楽園拡張部やボーリング場跡地などを含む偕楽園拡張部エリア,千波湖畔エリア,この3つに分けて提案をされています。  県におきましては,本年9月に庁内関係各課で偕楽園・歴史館エリア観光魅力向上プロジェクトチームを立ち上げたところでございますので,引き続き水戸市を初めとする関係者や専門家等の御意見を伺いながら,同エリアの具体的な観光魅力向上策を検討してまいりたいと考えております。  以上,観光物産課関係でございます。御審議のほどどうぞよろしくお願いいたします。 165 ◯加藤委員長 次に,市村国際観光課長。 166 ◯市村国際観光課長 国際観光課関係について御説明させていただきます。  同じ資料の7ページをごらん願います。  前回の委員会以降の主な事務事業でございます。  2,事業内容(1)中国からの誘客促進でございます。中国につきましては,訪日外国人旅行者が最も多く,本県のツアー催行数を見ても台湾に次いで多いことから,県のインバウンドを推進していく上で重要な市場となっております。  現在,茨城空港において,上海便が定期便として就航しておりますが,10月27日から新たに西安便が就航されました。  また,11月12日から長春便,12月3日からは福州便の連続チャーターが開始されたところでございます。  県では,連続チャーター便の就航にあわせ,チャーター便を企画いたしました上海不夜城国際旅行社と本県の観光の魅力発信や誘客推進等を目的として,覚書を締結したところでございます。  また,11月から12月にかけて新規就航先の現地旅行会社を招請いたしまして,本県の観光地の魅力をアピールすることにより,本県周遊コースについて積極的に提案し,ツアー造成の働きかけを行ったところでございます。  新規就航先におきましては,本県の認知度がまだまだ低いことから,今後,各種プロモーションを展開するなど,情報発信に取り組んでまいります。  次に,(2)の戦略的なプロモーションの実施でございます。  アの海外での誘客プロモーションについて御説明いたします。  ロシア富裕層向け商談会への出展でございます。ロシアにつきましては,日本政府のビザ発給要件の緩和や航空路線の大幅な増便などにより,訪日外国人旅行者が増加しております。旅行商品の需要も高まってきておりますことから,日本政府観光局主催の商談会に出展いたしまして,ロシアの旅行会社やメディアに対しまして,本県の観光地や日本文化の体験等をアピールし,ツアー造成を働きかけてきたところでございます。  次に,(イ)ゴルフツーリズムの活用した誘客促進でございます。  本県全域に広がるゴルフ場は多彩なコースがあり,ゴルフ場の数も全国上位となっておりますことから,他県と比べて優位性の高いコンテンツとしてゴルフツーリズムを推進しているところでございます。  このため,ゴルフ需要が高い韓国におきまして現地説明会を開催し,本県の観光地やゴルフ場についてPRを行ってまいりました。日韓関係の悪化を受けてから初めての現地プロモーションとなりましたが,旅行会社やゴルフ雑誌社等40社に参加いただき,県内ゴルフ事業者との商談等も行われたところでございます。  また,次の8ページに記載がございますが,今月5日には,欧米の旅行会社が参加いたします日本ゴルフトラベルマートに出展したところでございます。欧米向けのゴルフプロモーションは初めての取り組みでありましたが,旅行会社からは,本県が成田空港や羽田空港から近いこと,また,県内観光地については,豊かな自然や歴史文化等について,高い評価をいただいたところでございます。  今後,旅行会社等へのフォローアップを丁寧に行いながら,ツアー造成に結びつけていきたいと考えてございます。  次に,イの外国人観光客向け県内周遊促進タクシーの試験的運行でございます。  近年の外国人観光客の旅行動向は,団体旅行から個人旅行化へ進展しており,本県の外国人観光客の誘客を一層拡大していくためには,外国人観光客が円滑に県内を周遊できる環境を整備することが大変重要であると考えております。  本県におきましては,外国人観光客の受入体制整備を図る上で,2次交通の充実が大きな課題となっておりますことから,このたび水戸とつくばにおいて,外国人観光客を対象といたしました周遊タクシーの試験的運行事業を10日から開始したところでございます。  今後,利用動向や利用者のアンケート調査等から,どのような需要があるのか,細かいところの検証を進めてまいりたいと考えております。  ウのミス・インターナショナル各国代表の招請を通じた情報発信につきましては,これはジェトロがクールジャパン政策の一環として行っている事業でございます。  今回ジェトロ茨城と連携した提案をいたしまして,それが採択され,ミス・ビジットジャパン観光特使としても活躍するミス・インターナショナル各国代表5名の方々を初めて本県に招聘いたしました。ミスの皆様には,結城紬や水府ちょうちんづくりを体験していただきますとともに,偕楽園好文亭でのウエルカムティーセレモニーに御参加いただきまして,茨城の地域産業や観光の魅力を発信していただいたところでございます。  次に(3)の外国クルーズ船の寄港決定でございます。  茨城港におきまして,令和3年4月から10月にかけて,スターブリーズとセブンシーズエクスプローラーの寄港が新たに決定したところでございます。  今後,計8隻の寄港が予定されておりますことから,船会社などへ茨城の魅力をアピールし,さまざまな寄港地観光ツアーを提案してまいりますとともに,市町村などと連携をしながら,キャッシュレスを初めとする受入体制の整備に取り組むなど,県内での消費拡大やクルーズ客の利便性の向上を念頭に置きながら,外国クルーズ船の受け入れ準備を進めてまいりたいと考えてございます。  国際観光課からの説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 167 ◯加藤委員長 次に,郡司販売流通課長。 168 ◯郡司販売流通課長 販売流通課の所管事項について御説明申し上げます。  お手元の資料2の9ページをお開き願います。  いばらき農林水産物トップブランド育成事業についてでございます。  本事業は,梨の恵水と豚肉の常陸の輝きに対象を絞り,誰もが認めるトップブランドの育成を目指すものであります。  初めに,2,事業概要の(1)梨,恵水についてでございますが,高級果実専門店の千疋屋において,9月20日から26日までの7日間,恵水フェアを開催いたしました。フェアの目玉といたしましては,重さ1キログラム以上,糖度14度以上という条件を満たした1万果に1果ほどしかできない幻の恵水の販売で,1玉8,640円という日本一の価格で販売することができました。新聞や民放テレビの夕方のニュース番組に取り上げていただき,大きな話題となるだけでなく,実際の販売においても限定5個のうち3個が売れたところです。恵水パフェも果物離れが進んでいる若い世代から御年配の方までとても人気がありました。  また,都内百貨店におきましては,三越日本橋本店,銀座店などで,9月11日から17日までの7日間,フェアを開催いたしました。高級感を演出するため,着物姿の販売員によるギフト用巾着袋入りの恵水の販売を行い,こちらも大好評でした。  インターネットを活用した情報配信といたしましては,恵水のPR動画の配信のほか,オンラインショップでの販売も行い,若い世代にも認知度向上を図ることができました。  続きまして,(2)豚肉,常陸の輝きについてですが,こちらにつきましては,ミシュランガイド掲載の高級レストランでの採用を目指し,営業活動を行ってまいりました。その結果,13年連続ミシュラン3つ星の「ガストロノミー ジョエル・ロブション」の系列店でございますミシュラン2つ星「ラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブション」におきまして,メニューのメーンディッシュに採用されました。写真のようにとてもおしゃれなメニューに仕上がっております。  また,常陸の輝きのPRに御尽力をいただいておりますいばらき食のアンバサダーの鈴木弥平様がオーナーを務めるミシュラン1つ星「ピアット・スズキ」のメニューが,料理業界紙ナンバーワンの料理王国の3月号の紙面で紹介される予定です。  今後とも,3つ星店を初めとしたミシュラン掲載店での採用を目指し,営業活動を継続してまいります。  百貨店でのフェアといたしましては,新宿高島屋において,東京都内で初めてとなる試食販売を行いました。延べ10月4日より6日間の試食PRを実施し,脂が甘い,お肉がやわらかいとお客様からも大好評でした。  YouTubeでのPR動画につきましては,現在も配信中で,SNSに関心の高い若者に対しても知名度向上を図ってまいります。  次に,10ページをごらん願います。  農産物の販路拡大についてでございます。  共同配送サービスやさいバスの事業開始についてでございます。このやさいバスの事業は,有利販売が可能な量販店や飲食店,ホテル等との直接取引による販路拡大を図り,農業所得の向上を目指すものであります。  (2)の事業の概要でございますが,スーパーなどの小売店,農産物直売所,市役所などの公共施設にバス停を設置し,そこをトラックが巡回し,集荷と納品を行うシステムとなっております。量販店や飲食店から注文を受けた農家は,バス停に商品を届け,バス停で商品を回収したトラックが指定のバス停に届けます。ユーザーはバス停の無人ロッカーから商品を受け取ることになります。  事業の開始は令和2年3月ごろを予定しております。  利用する量販店や飲食店には,農家が出荷した新鮮な農産物をその日のうちに受け取ることができ,農業者には中間マージンの削減により,所得向上につながるメリットがあります。やさいバスの物流については,12月11日に,県と包括連携協定を結んだ大手スーパーのカスミさんが担当し,受発注については,全国でやさいバスを手がける農業ベンチャーのやさいバス株式会社が担います。  県は生産者向けの説明会,事業参画者の募集,バス停設置場所の誘致などの支援を行ってまいります。  続きまして,スーパーマーケット・トレードショー2020への出展でございますが,魅力ある本県農林水産物とそれを使用した加工品の知名度向上や食品事業者の課題である販路開拓を目的としております。  (2)の事業概要でございますが,本年度は2月の12日から14日までの3日間,幕張メッセで開催され,茨城県ブースへの出展数は31社で,来場者は約9万人を見込んでおります。本県出展団体の昨年の相談成約件数は151件,契約成立金額は1億2,700万円となっております。無料招待券を机の上に配付しておりますので,御活用していただければと思います。  続きまして,11ページをごらん願います。  いばらき食のアドバイザー及びいばらき大使についてでございます。  まず1のいばらき食のアドバイザーについてでございます。  経緯でございますが,平成25年度から平成29年度のいばらき農産物ブランド力強化事業におきまして,専門的知見を有する人材を活用することとしており,委託事業者から藤原氏を起用する形での事業提案を受け,いばらき食のアドバイザーとして活動してもらっておりました。  主な活動としましては,ブランディングに関する助言として,ブランディングビジョンの策定やいばらき食彩カタログの監修に関する業務のほか,ブランド化に対する意識啓発,メディア等を活用したPRなどを依頼しておりました。  なお,平成25年度から平成29年度の5年間における当該事業の委託費は約4,391万円,このうち藤原氏への報償費に当たる額は約2,166万円でございます。  次に,2のいばらき大使についてでございます。  藤原浩氏のいばらき大使解嘱につきましては,さきに部長から説明がありましたとおりでございますが,委嘱から解嘱までの経緯を御説明させていただきます。  藤原氏につきましては,平成26年4月14日に,(1)アの委嘱に記載してございます理由でいばらき大使を委嘱いたしました。また,大使の任期が3年であることから,平成28年度中に本人の意向確認を行った上で,平成29年4月から3年間の任期の更新を行ったところです。そして,ウにございますとおり,12月2日の新聞報道により,県内の複数の事業者と金銭トラブルを起こしていることが発覚し,関連の訴訟の訴状や判決文を確認した結果,いばらき大使設置要綱に定める大使としてふさわしくない行為が確認できたとして,12月3日付で解嘱したところでございます。  今後の対応についてでございますが,今回の事案を踏まえ,いばらき大使の制度のあり方等について改めて検討を行ってまいりたいと考えております。  説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 169 ◯加藤委員長 ただいまの説明の中で説明漏れはありませんか。   ないようですので,以上で説明聴取を終了いたします。        ─────────────────────────── 170 ◯加藤委員長 これより質疑に入ります。  質疑がありましたら,挙手をお願いいたします。  坂本委員。 171 ◯坂本委員 やはり藤原氏の話が1番目になってくると思うんですが,その前にちょっと何点か。済みません,少し何点か質問させてください。  資料の3ページのグローバルビジネス推進協議会ということで,ベトナムとかシンガポールでバイヤー対象にということで,営業活動してきたということで。私,前にもちょっとお話を聞いていたのですが,各その地に県の職員さんが行って,その人たちと一緒になって一緒にこういった活動をしているということだと思うのですが,そしてまたこの推進協議会,5月24日からスタートしてということで,こういった活動以外に,どんな形で今まだ活動というのが行われているのか,ちょっと説明をしていただきたいと思います。 172 ◯木名瀬グローバル戦略チームリーダー 協議会につきましては,委員も御指摘のとおり,5月に開催しまして,今回御説明させていただきました海外食品展示会への出展ですとか,それから,シンガポールとベトナムにおきましては,食品とか,お酒について,現地で販売を促進したいというような商品を募集しまして,その募集した商品について,商社の御意見なんかも聞いて,商品をセレクトし,それを現地で販売促進をするような事業を行っているところでございます。 173 ◯坂本委員 そうすると,単純な話をお伺いしたいのですが,例えば,自分のお店で使っている商品,農産物とかそういったものを逆にこういうふうに海外に売り出したいという形になっている人たちが何社もいると思うんですが,その中できっと何社か厳選をして,向こうで販売をしていると思うんです。そういったいろいろな形の人たちから募集をして,その中から誰かを選んで,向こうで販売をしているという,その経過というか,そういった流れというのはどういう形でやっているんでしょう。例えば,だから,新しい人がもし海外でも行きたいのだというときに,こういった形の中に,何かこういう協議会に入らないと,向こうでの販売というのはできないと思うのですけれども,その辺についても少し説明していただきたいと思うんですが。 174 ◯木名瀬グローバル戦略チームリーダー 協議会のほうにつきましては,今145社の企業の方あるいは生産者の方に入っていただいていまして,先ほど御説明しました現地での販売促進の事業につきましては,皆様方にお声かけをして,公募をしまして,そうしましたところ,22社の方が応募されまして,そのうち,先ほどもお話ししましたように,現地での販売の可能性が非常にあるとか,あるいは,これからさらに販売が広がるようなものを意見とかを聞きまして,対象商品を絞って販売促進をしているということでございます。 175 ◯坂本委員 また,そういった商品を絞る中身なのですけれども,やはりその国その国によって風土とか,あと中身とかが違うと思うんです。県の商品についても,その時期によっても,やはりこういった例えばベトナムで行っている11月に,では茨城のものを何か持っていこうとなったときに,特に農産品についてはもう持っていけるものが限られてきてしまうと思うのです。そういった意味で,どういったものを向こうに持っていくのか,そういったものというのは,県の職員さんたちが考えてやっているのか,それとも向こうのバイヤーさんとかと協議しながらやっているのか,その辺についてちょっと説明をお願いします。 176 ◯木名瀬グローバル戦略チームリーダー 選定の過程におきましては,シンガポール,ベトナム,それぞれに,商流を持っている,そこで販売できる国内商社がありますので,国内商社の御意見,実際に商品を見ていただいたり,試していただいて。それからジェトロ茨城とも常に連携しておりますので,ジェトロの意見なんかを参考にしまして,それでセレクトをしているということでございます。 177 ◯坂本委員 ありがとうございます。やはり現地に行って,向こうで話を聞きながら,売り出しというのは,なかなか難しいと思うのですけれども,何でこういうことを聞いているかというと,県の職員さんたちも,向こうに行って,いろいろな形でいろいろな営業活動,これ今農産品だけじゃなくて,企業の誘致ですとか,そういったものも向こうで全部やっていると思うんですけれども,そういった意味では,この中身について,例えば県の職員さんとか,海外に行っているチームがあって,そこでノルマみたいなもの,今よく民間で行けば,営業ですれば,やっぱり数値的な目標とか,そういったものがあるとは思うんですけれども,今現在こうやって協議会をつくって,例えば,ベトナムはベトナムで,何か目標値みたいなものをつくって活動しているのか,そこについてお伺いしたい。 178 ◯木名瀬グローバル戦略チームリーダー 国ごとの目標値というのは,特に定めていないのですけれども,県全体としまして,輸出額を伸ばそうということで,2021年には104億円,それで,2027年には144億円,輸出額を伸ばそうということですので,その中で,各地域において,できるだけ商談の成約額を伸ばそうということで取り組んでいるところでございます。 179 ◯坂本委員 ありがとうございます。やはりある程度国に,そろそろ,まだ1年もたっていないのであれですけれども,来年もし新年度で,ある程度計画を立てるときには,ある程度のその国ですとか場所,場所によっての目標値というのも設定をしていくというのも必要なのではないかなと思うのですね。じゃないと,やはり海外で,これから国を挙げて,よし,日本のものを売り出していこうといって,なかなか今スタートでどうしたものかというところもあると思うのですけれども,ある程度やっぱり目標値というものがないと,評価もできないと思いますので,県全体でということになれば,こっちが例えば,あるAの国で売り上げ伸びても,Cの国では伸びていないということになれば,ちょっとそこでバランスがやっぱり必要だと思うので,その辺あたりの設定というのは必要かなと思うので,その辺検討していただければと思います。  続いて,パンダ誘致の話なのですけれども,これも先ほど説明があったんですけれども,今回知事と議長も中国のほうに行って,訪中して行ってきたというお話を聞きました。でも,現実的に日本でもいろいろなところでパンダの誘致というのは,まだたしかいろいろなところでパンダの誘致をしたいということで,そういった意味で,茨城にすると,新しく名乗りを上げたばかりなのかなというふうに,私の中では認識はしているのですけれども,現実的に,まず中国に行って向こうの印象といいますか,そういったものについてちょっと訪問した結果についてもう少しお伺いしたいと思います。 180 ◯松崎観光物産課長 今回の訪中,私は同行させていただいきませんでしたけれども,成果について報告を受けたところでは,やはりパンダの誘致に当たってのその大きな成果を2つほど,御報告できるかと思います。
     1つは,中国の政府の窓口である国家林業草原局,あと実際パンダの飼育と繁殖等を責任者として行っている組織の野生動物保護協会,こちらに茨城県と日立市がパンダの誘致に取り組むということを正式に表明できたということは大きいかと思います。他の自治体も御承知のとおり,実際パンダを飼育している神戸市あるいは今誘致に名乗り上げている仙台,秋田市等々ございますけれども,都道府県の自治体の長並びに議会の議長,そして地元の首長等がそろって熱意を示して説明に行った,要請に行ったというのは,多分ほかの自治体には見られないような動きではないかなということでは,向こうの印象には残ったのではないかなと思います。  あともう1つ,今回の訪問先,別途御説明しましたけれども,中国の対外友好協会,中国日本友好協会,こういったところから,パンダの誘致の実現に向けては,経済ですとか文化の交流というのもやはり進めたらいいのではないかというようなアドバイスもいただきました。実際,戻りまして,内部でもその戦略を練っているところでございますけれども,やはり人と人とのつながりを深くすること,信頼関係を深くすることが,これ国際関係でもございますので,このパンダの誘致には重要ではないかということを認識した次第でございます。  以上が成果ということで御報告させていただきます。 181 ◯坂本委員 ありがとうございます。やはり,直接担当の日立市の市長まで,いろいろな形でいろいろな人が今回訪中をしたことによって,向こうにもその意思表示といいますか,思いは伝わったというところだと思うのです。それはすごく成果としてはよかったと思うのですが,やはりほかにも候補地があるということは,その候補地に負けない今度逆にプレゼン能力といいますか,誘致に対しての熱い思いは伝わったけれども,そのあとの戦略といいますか,これからのプレゼンというのが必要になってくると思うんですけれども,ほかの地区とは違った意味での誘致の活動,今後の方向性について少しお伺いしたいと思います。要は違う地区との差別化といいますか,どういったもので勝負をしていくのか,そこについてお伺いしたいと思います。 182 ◯松崎観光物産課長 まだ帰国して間もないということもございまして,細かい精緻な戦略を立てているというわけではございませんけれども,知事以下内部で検討を始めている中では,先ほど申し上げましたように,県と対外的なその中国の例えば省,また,日立市と中国の都市の友好関係を結ぶ動きをしたいということで,今,実際これから動くという形を考えております。これは,当然日立市ですと,企業城下町ということで,日立製作所さん等の中国に対する影響力といいますか,人がたくさんそちらに動いているというところもございますので,そういった背景も加味しながら,地元の市としかるべき都市との関係を結ぶということがまず1つ。  あと,県,向こうは省というのは,規模がすごく大きい数千万人規模の省ということなので,どういった形でどういう協力ができるかというのは,まだ決めかねてはおりますけれども,当然そういったような機運醸成も含めて行うというのがまず1つございます。  我々,今かみね動物園のほうでも,実際現地の飼育環境ですとか,繁殖環境等を精緻に確認,調査しているところでもございまして,例えば,中国にあるパンダの繁殖センターとその動物園をうまくその研究機関としてつなぎ合わせられないかと,そういうようなことができれば,ほかの動物園では余りそういう,例えば協定ですとか,何かその研究員の個別の交流とか,そういったことができれば,少し一歩前に進めるのかなというようなことも考えております。  いずれにいたしましても,これから直接連携をとれるような窓口がつながったわけですので,ここから新しい来春には,国家主席も来日するというような情報も漏れ伝わっておりますので,そういったところをポイントに考えながら,一歩一歩進めていきたいと思っております。  以上です。 183 ◯坂本委員 ありがとうございます。私も実はその繁殖についての研究というのが,ちょっと私キーポイントかなと思っていまして,そういったところで,やはり茨城と何かこうかかわり合いができたらなと,今お話ししようと思ったら,やっぱりさすが考えていらっしゃるなと思って。そういったどこか特色を持って誘致をしていくというのが,私は必要だと思っていますので,そういったキーポイントをうまくとっていただきたいというのと,あとはやはり都市間の交流というのもあったという話も聞いていましたので,姉妹都市ですとか,そういったところから,小さいところからも動いていかなくてはいけないのかなと思います。長いスパンになると思いますので,そういった意味では,熟知しながらしっかりと前に進めていただければなと思います。  最後になりますが,藤原氏につきましての質問です。質問といいますか,私からは意見にしておきますが,この内容をちょっと見ていても,メディアが出てから対応しているようなイメージがあったのです。だから,県のほうで,どんな形でいろいろ事業者から情報があって,もっと早くに対応ができなかったのかなと,少し思ってしまうところがあったのですが,私どもの龍ケ崎市でも,1社,そういった被害者といいますか,そういう会社もありまして,私なんかも少し情報的には多少もうちょっと早くにあったのかなと思ったりもしたのですが,そういった意味では,県のほうとしましても,今後こういった事例がないように,アンテナをもう少し張っていただいて,早い対応できるように対処していただきたいと思いますので,意見として言わせていただきます。  以上です。 184 ◯加藤委員長 ほかに。  村上委員。 185 ◯村上委員 今の坂本委員の関連,続きですけれども,藤原浩氏のことを少し伺いたいと思います。  藤原浩さんが,そもそも茨城県に入り込んできたきっかけと申しますか,その辺のことをまず詳しく説明してください。 186 ◯郡司販売流通課長 委員の質問にお答えいたします。  まず藤原氏が茨城県にかかわりを持ったのは,平成24年の10月に,霞ヶ浦エンデューロという自転車,サイクルのイベントなのですけれども,そこの県内自転車イベントのグルメフェスがございまして,そこで藤原さん,ゲストとして参加し,トークショーを行ったということが,茨城県との最初のかかわりでございます。 187 ◯村上委員 そうではなくて,誰が連れてきたのかと。誰が見つけて,どの部署でもいいです,どの部署で見つけて,ここまで深く入り込んできたのかと,その辺詳しく教えてください。 188 ◯郡司販売流通課長 その後に,平成25年に,茨城農産物ブランド力強化事業の委託事業者が藤原氏を推薦してきておりまして,このとき販売流通課のほうで,プロポーザル形式で委託事業者4者がプロポーザルに来ておりまして,その中の1者が,藤原氏を食の専門家として起用するということで,提案がありました。  審査を行ったところ,この藤原氏を活用する事業者が,一番有効であるということで採用いたしまして,アドバイザーという形になっております。  ただ,アドバイザーというのは,委託事業の中での仕様書で食の専門家,食のアドバイザーということでうたっておりますが,県のほうで委嘱しているものございませんで,仕様書でうたっている俗称というか通称という形で食のアドバイザーというのは使っておりました。 189 ◯村上委員 わかりました。それが1つのきっかけなんですね。例えば,茨城県総合計画審議会委員,それから,いばらき食のアドバイザー,いばらき大使の3つの肩書があるわけです。この3つの肩書の最初が食のアドバイザーから始まって,順次審議委員になったり,いばらき大使になったりという,そういう経緯でいいですか。それを確認したいのですが。 190 ◯郡司販売流通課長 その後平成26年の11月からいばらき食のアドバイザーの活動を踏まえまして,総合計画審議会の委員としまして,学識経験者の農業分野ということで,委員に委嘱されております。 191 ◯谷越プロモーション戦略チームリーダー いばらき大使に委嘱した経緯でございますけれども,まず,食に関する幅広い知識とグローバルな見識によるわかりやすい解説が評価されて,その当時,新聞やテレビなど各種メディアで活躍していたこと。それから,やはり平成25年度に,いばらき食のアドバイザーとして,県内産地をめぐりまして,本県農林水産物のおいしさや魅力について調査を行ったり,それから,商品化や販売促進のためのPR方法等についてのアドバイスやイベント,講演などを通して,消費者への情報発信や産地への啓発活動をその当時精力的に行っていたということで,その2つの理由により,食を通じて,本県のPRを効果的に行っていただけるものとして,平成26年4月14日にいばらき大使に委嘱をいたしました。 192 ◯村上委員 わかりました。藤原氏の事業費が四千何百万円,実質報酬が二千何万円とありますけれども,県内の市町村,例えば,笠間市なんか,1,500万円ぐらい使っているのです。龍ケ崎市も先ほどありましたけれども,県内の市町村の実質的な被害といいますか,被害という言葉もおかしいのですが,実際どれぐらいの市町村にかかわってきて,あるいは民間も含めて,訴訟も起きているという話でございますけれども,その辺の実態というのを県で把握されていますか。 193 ◯郡司販売流通課長 市町村につきまして,聞き取り調査を行ってございます。  それで,ブランディングアドバイザーという形で,市のほうで契約しておりますのが,古河市,高萩市,笠間市,鉾田市の4市になります。それで,公表されておりますのが,今委員からお話がありましたように,笠間市の1,500万円と高萩市の800万円で,他市については,公表をされておりませんので,そこにつきましては知り得ておりません。  また,水戸市につきましては,ふくゆいのブランディングのために,ある一定の金額を払いまして,委託をしているということで,市に関しましては,そのような情報を把握しております。  それから,民間事業者に関しましては,報道されておりますとおり,小野瀬水産,高橋肉店,金砂郷食品,備前堀LAB,また県北観光業者等々におきまして,数十万円から200万円の被害があったということで,報道関係の情報で把握してございます。  以上でございます。 194 ◯村上委員 県の事業としては,そこそこ成果を上げたという評価もあるのだと思います。きのう笠間市の農政課で聞き取りをしましたら,笠間市は,具体的な被害を受けていないと。それなりの成果も上げてもらっていますというような回答でありました。  そういう中で,これだけそのメディアで騒がれている,非常にお騒がせの状況になっているわけですが,茨城県として,私,非常に不名誉な話だなと思っているのです。どういうことかといいますと,この3つの肩書が,ある意味で,藤原氏に働きやすい環境を,営業しやすい環境を与えてしまったということがあるんだと思うのです。非常に極端な言い方をすれば,その片棒を担いだということも言えるわけです,茨城県が。そういう非常に不名誉な話なのです。  そこで,私が確認しておきたいのは,例えば,この3つの肩書について,半年なり1年でどういう結果を出したのか,どういう経過があるとか,そういうものを報告書として上げてもらっているのか。要するに,検証しているのかということなのです。例えば,いばらき大使なんていうのは,報酬なしだと思いますけれども,いばらき大使という,その与えっ放しではなくて,それがきちんと大使としてふさわしい行動や何かをとっているのかどうかという検証があるのかどうか,県として。名刺と肩書を与えているわけですから。その辺の検証を県としてやってきたのかどうか。その辺のシステムを伺いたいです。 195 ◯郡司販売流通課長 藤原氏は,業者をプロポーザルで選びまして,業者と委託した中での支払いになりますので,当然単年度の委託事業でございますので,毎年実績を上げていただいております。  例えば,ブランディングビジョンを作成して,今行っているようなやはり茨城県にはオリジナル品種,イバラキングとかいばらキッスもございますので,そういったオリジナル品種を中心に,やっぱりトップを目指していって,そこにほかのものが追随していくようなそういうアイデアをいただいたりとか,それから,食彩カタログといいまして,かなり藤原さんも写真を撮ったりとか,いろいろな事業者にも写真を提供していただきまして,すばらしいカタログをつくっていただきまして,そういったものを我々も営業をかけるときには使いまして,実際ジョエル・ロブションさんなんかもそのカタログを見て,先週もレンコンとかシイタケとか,ちょっと見せてほしいというような話もありまして,そういった一定の成果は上げているというふうに我々は認識しいるところであります。 196 ◯谷越プロモーション戦略チームリーダー いばらき大使の活動につきましては,先ほど村上委員のお話にありましたとおり,活動は無報酬でそれぞれの立場でさまざまな機会を通じて,本県のPRに御協力いただくものでございまして,特に報告などの義務はなく,こちらも詳細な活動は把握できておりませんが,藤原浩氏の委嘱当時は,食のアドバイザーの活動やメディアへの出演などを通して,本県のPR活動に御協力をいただいたと思っております。  一方で,最近につきましては,特に本人からの御連絡などはなく,大使としての目立った活動はなかったのかと考えております。 197 ◯村上委員 私が一番言いたいのは,食のアドバイザーであり,いばらき大使であり,その肩書を与えるということは,逆にその肩書をとりに来るという人もいるわけです。その肩書があると,非常に営業しやすくなるという,非常に大きな力を持つわけです。でも,意外とその肩書を与えるほう,皆さんからすると,そこまでの重みは感じないではないですか。ですから,いただいた肩書によっては,詐欺やペテンを行うこともできるわけです。そういう非常に重い肩書だということは,十二分に理解をして,これからも対応していっていただきたいというのが1点です。  それと,今回の藤原氏の事案については,これ以上被害が拡大しないようにしていただきたいなと思っています。これが他府県にまで及ぶようなことになると,さらにこの茨城県のダメージが大きいですので,その辺は十二分に御注意をいただきたいなと思っています。  私のほうからは以上です。ありがとうございました。 198 ◯谷越プロモーション戦略チームリーダー いばらき大使についてお答えいたします。  今回の藤原氏の事案につきましては,特殊なケースとも考えられますけれども,実際に被害を受けられた方々から,いばらき大使の肩書を信用してしまったとの声が複数聞かれておりまして,その点につきましては,大使の方々の影響力の大きさを改めて認識したところでございます。  今後,いばらき大使の委嘱を行う際には,本人の情報について改めて客観的な確認が必要かどうか,それから確認を行う場合には,その方法なども含め,いばらき大使の制度のあり方を検討する中で整理していきたいと考えております。 199 ◯加藤委員長 半村委員。 200 ◯半村委員 午前中にもちょっとお話ししたらば,農林水産部のほうじゃなくてこっちだよということですが,向こうにも関係があったものですから,お話しをさせてもらいました。  今話があったように,市町村では余り被害がないということでありますけれども,個人個人の事業者の方が被害届を出したり,あるいはまた,そうした被害の会をつくったりということであります。  私も今,村上委員が市役所に行って聞いてきたということでありますが,私境町の個人のところに行って,いろいろ聞いてもまいりました。それで,今までいばらき大使というのは何人ぐらいいて,解嘱,これ今までで恐らく初めてだと思うのですけれども,その辺はどうなのですか。 201 ◯谷越プロモーション戦略チームリーダー いばらき大使の人数でございますが,現在168名でございます。解嘱の事例でございますが,過去10年調べた結果の範囲では,実績はございませんでした。初めてのケースでございます。 202 ◯半村委員 この方は,いばらき大使とか,それから審議委員やったり,食のアドバイザーをやったりしています。今,例えば古河市で400万円だとか,そういうふうにみんな払っておりますけれども,これは恐らく実績が出たから支払ったのか,委託したので払ったのかわかりませんけれども,5年間で2,160万円かな,茨城県で払ったのは。そうすると,これはその事業費としては余り多くはないですけれども,支払いが非常に多いのですけれども,こういう委託費とか報償費とかというのは,これが妥当な金額なのかどうか,それちょっと教えてください。 203 ◯郡司販売流通課長 藤原氏に払った報償費は,平成25年から平成29年までの5年間で2,100万円ということになりますので,平均しますと,年400万円ちょっとになりますが,実際に5年間で延べ180日活動していただいております。180日,5年間で。これは2,100万円で割りますと,1日当たり11万9,000円の額になります。ただ,藤原氏は大学の教授とか,そういうものではなくて,副業でございませんので,当然これ職としておりますし,東京からの旅費,それから宿泊代,そういったものも込み込みでお支払いしておりまして,来た場合には,1日現場を歩いて,ブランディングの醸成をしたりとか,講演をしていただいたりとかしておりますので,これにつきましては妥当な金額というふうに考えてございます。 204 ◯半村委員 新聞なんか見ても,県議会で3度講演したと載っています。恐らく私も出たかもしれません。こういうふうに,議会のほうでもこの人を呼んで講演してもらう,最初が2013年の10月,農林水産の現場視察におけるブランド強化の可能性と未来,こういうことで講演したと。2014年の9月には,茨城の「食」の魅力について,農林水産の現場視察におけるブランド強化の可能性と未来について,2015年7月には,いばらきの食の魅力とブランド力強化によるその可能性,いずれもいばらき食のアドバイザーとして紹介されたということであります。そういう中で,今市町村でも,村上委員からもあったけれども,いばらき大使だとか,食のアドバイザーといいますと,各市町村でも,これはもう,そういう人が来たのではということで,恐らく1人で行ったのではないと思いますよ。誰か県の人が行ったか,あるいはまた振興公社の方が一緒に行ったかどうかわかりません,茨城県中小企業振興公社,ここからもついていったか知りませんけれども,そういう方が行って名刺を出して,そしてやれば,これはもう信用してお願いをします。それは市町村の中で問題なかったと。ところが,今度は,境町でも,龍ケ崎市でもとか,いろいろ被害者の会を立ち上げました。境町だけちょっとだけ話しします。午前中も話しましたけれども。実は,境町でも,境でお茶屋さんをやっているのです。県のほうでもいろいろと御指導いただいています。この方は,ロゴマークというか,これをお願いして,中小企業振興公社の方が一緒に行って,こういう事業があるので,ぜひやってくださいよということでお願いをして,そして150万円の事業費なので,3分の1ということで50万円を払いました。50万円を払ったのです。そうしたらば,1年たっても,全くロゴマークもできないし,ブランディングのほうのロゴもできないということなので,50万円を払ったのだけれども,1年たってもできないということなのです。何ですかといったらば,皆さんも御承知かもしれませんが,新潟県の北越酒造,お酒屋さん,酒造,このロゴマークをそっくり写して,そこへ野口という名前を入れて持ってきたということなのです。それはもう最初からそういう計画でやっているのか。例えば市町村じゃないですよ,これは個人ですから。そういう方が被害に遭っているだろうと。この方は,野口さんという方は,野口徳太郎商店というのは,境町でも老舗のお茶問屋なのです。だけれども,北越酒造さんのものをそっくり持ってきたので,これは何だと。1年もたってからようやく来たと思ったら,これは何だということでお話をしました。そうしたらば,友達が新潟県のほうで,野口さんと同じマークを使っているよと,逆に言われたので,調べたらば,向こうのロゴマークをそっくり写してきたという状況なのです。龍ケ崎市も,肉屋さんの方も,恐らくこうやったらば,そっくり同じだと,こういうことだと。何やっているんだという話をしたらば,私の知り合いの会社の方がやったので,私は把握していませんというのです。それで,解約するから,お金を返してと言ったらば,25万円をようやく返してもらったら,あとの25万円をなかなか払ってくれなかったということなのです。ようやく払ってもらったので,私はこれでもういいということで,解約じゃないけれどもしたということなのです。そうすると,県の振興公社の職員も,名前知っています,言いません。しかし,そういう方が一緒に行ってやったりするから,個人の方が大変な被害に遭っているのだということであります。振興公社の職員だけじゃなくて,県のほうでもこうした茨城県の議会のほうで3回も講演をしたりしています。ですから,そういうことでありますと,県のほうにも大使にしたり,委員にしたり,そういうことについて問題もあるのではないかと思うのだけれども,その辺をちょっとどうか,お聞かせください。 205 ◯郡司販売流通課長 当時3年間,執行部のほうから御紹介をして,藤原氏に,参考に意見聴取ということで,ブランド化に関する講演をいただいているわけでございますが,その当時は,県の事業もしっかりやっていただいておりましたし,我々も藤原さんのことを信用してしまっていたっていうところは反省がありますけれども,その時点では,我々もそういった不祥事につきまして承知しておりませんでしたので,大変遺憾でございますし,憤りを感じているところでございます。 206 ◯半村委員 平成28年度に,国の補助事業は終わったのですね。平成29年夏ごろに,フリーデザインの利用等の疑惑が,ちょっとおかしいなと。それは,今言う個人のことかもしれません。それが起こったので,振興公社のほうにも連絡が入って,公社のほうで藤原さんに対応した結果,解決したと。企業がね。ということで,そのままにしておいたのです。そうしたら,そのあと今最近,12月2日から新聞に載ったり,テレビに出たりしているのです。場合によっては,こういう事業は,国から公社のほうへ補助金,返還してくれと言われるかもしれないのですけれども,その辺どうですか。 207 ◯郡司販売流通課長 中小企業振興公社につきましては,所管部が営業戦略部と違うあれなのですけれども,我々農林水産部で別な補助金がありまして,そういったところで補助金の債務が履行されていない場合は,やっぱり返還とかというのも,今までもあったこともありますので,そういうことになるのかもしれませんが,ただ,振興公社につきましては,所管でございませんので,これ以上のことは申し上げられません。 208 ◯半村委員 藤原氏が,デザインを意図的に盗用が認められたと。例えば,今言っているように,龍ケ崎市もそうだし,境町のものもそうだし,坂東市のほうでも,そういうのが。そうすると,人のものを使って,そこへロゴマークでも何でも名前だけ入れてやったりするのは,盗用と同じだよね。そういうことになると,そして,一番,私が疑問に思うのは,電話にも出ない,県の人が電話しても出ない。それから,ほかの人が電話しても出ない。この被害を受けた方が電話しても出ない。こういうことは,茨城の大使にはね,一生懸命やってくれたかもしれないけれども,ふさわしくなかったんじゃなかろうかなと,こんなことを思います。ですから,これからは,そういう大使を選んだりするときには,そういう今までの実績だけではなくて,やっぱりよく皆さんの話を聞いたり,プロポーザル方式でやったとして,いいとしても,やっぱりよく判断してやらないと,こういう問題ができて,市町村が被害がなかったのも1つでありますけれども,個人個人が,お願いをして,それが全然その達成していない。これは,余り個人のほうからすると,県のほうにも,私は県は何をやっているんだと。大使なんかやって,私たちは迷惑していると。こんなことも起きてくるかもしれませんので,そういうことないように,ぜひともお願いしたいと思います。  以上です。部長,何かあったらば。 209 ◯堀江営業戦略部長 委員おっしゃるとおり,外部の方などを登用して,県が肩書を与えるということは,今回の事例でも大変に重いことだということは,十分認識しております。  今後は,先ほどチームリーダーからもありましたが,例えば,いばらき大使の手続ですとか,あるいは誰か外部の人へアドバイザーみたいな形で選ぶときの手続ですとか,要件ですとか,そういうところを少しきちんと検証して検討した上で,信頼できる方を選ぶようなことを考えていきたいと思います。 210 ◯加藤委員長 ほかにございますか。  田村委員。 211 ◯田村委員 何点か御質問させていただきたいと思います。  まず,藤原氏の件でございますけれども,私は,今回説明資料の中にはありますけれども,今後の対応という部分が非常に大切かなと思ってございます。特に問題になっているいばらき大使のほうかなと。食のアドバイザーのほうはそれなりにきちんと仕事をしてくださっていたと思うのですけれども,このいばらき大使に関しましては,無報酬でやっていただいているという部分があって,県としてもどんどん168名でしたか,委嘱をしていっているという状況だと思うのです。それで,一応任期が3年となっていて,再任を妨げないと,こういったような決まりにはなっているのですけれども,この3年の間,大使として何をしてくださったのかという,そういったような部分の検証も必要なのではないかなと思います。  先ほど村上委員のほうからもお話がありましたけれども,県の大使というのは,確かに無報酬かもしれないけれども,名刺だとか,その他の特産品であるとか,広報紙だとか,そういったようなものもいただきながら,県の魅力度アップのために発信をしてくださるという仕事を受けていただいているわけですし,また県が委嘱したということで,やっぱりそれは本当に重いことなのだと思うのです。県としても,委嘱したら委嘱しっ放しというのではなくて,この方がどういったようなところで,何をしてくださったのか,お送りした名刺をどういうふうに使ってくださったのか,そういったような部分についての3年ごとの見直しということも,ぜひやっていただいきたいなと思いますが,その辺のところについてのお考えがありましたらお教えください。 212 ◯谷越プロモーション戦略チームリーダー 大使の制度の見直しについて,田村委員のほうから御意見がございましたけれども,今回の藤原氏の件については,極めて特殊な事例でありまして,現在いばらき大使をお願いしている方については,それぞれの立場でさまざまな機会を通じて,茨城のPRに御協力をいただいていると考えております。  例えば,お名前は出しませんけれども,芸能界で活躍している方の中には,いろいろテレビのロケ地を決めるときに,一生懸命茨城のよいスポットを御紹介していたりですとか,あとは,その自身が参加するイベントで,茨城の特産品を本当に一生懸命にPRしてくださったりですとか,いろいろな活動をしていただいたりしておりまして,ただそこも田村委員のおっしゃるとおり,こちらもコミュニケーションをとらないと,どんな活動していただいているのかもわからないというところがございます。  ですので,先ほどのいばらき大使の委嘱時の本人確認の必要性というところも検討していきたいと,整理をしていきたいと思いますが,それに加えまして,この制度を,いばらき大使の制度を,大使の方の御好意に頼るばかりではなくて,大使の活動について,例えば3年ごとの任期となっておりますが,その継続の意向確認については毎年行うですとか,それから,大使としての活動内容や近況について御報告,御連絡いただく機会ですとか,交流の場を設けたりするなど,互いの顔が見えるコミュニケーションをとりながら,この制度の運用をしていくことが大事なのかなと思っております。  そういったことも含めて,いばらき大使の制度について,改めて検討していきたいと考えております。 213 ◯田村委員 ぜひよろしくお願いいたします。やっぱり相手もそういうお互いの信頼関係で,どんどんやってあげたいというふうな思いにもなってこられると思いますので,本当に任命したら,任命しっ放しということではなくて,もう少ししっかりと活用の部分についても,協議をしながら進めていただければと思いますので,よろしくお願いいたします。  2つ目の質問です。  きょうの御報告の中で,農産物の販路拡大についてということで,やさいバスの事業について御説明をいただきました。大変大きな反響を及ぼしているようで,新聞にも,12日の新聞,茨城新聞,また,読売新聞等に掲載をしていただいていると思っております。本当におもしろい仕組みだなと思いながら,私も読ませていただいたのですけれども,農家の方というのは,いいものをつくることにはたけていらっしゃるけれども,その販路をどうしていくのかということが,やはりかなりハードルが高い部分があって,ここのところの支援をどうしていくかというのは,非常に重要な課題になってくるかなと思っております。そういったような意味で,規模拡大自体が難しい中小の農家に関しましては,特にオーガニックでありますとか,無農薬,無肥料でありますとか,さまざまな付加価値をつける,そういったような向上のための取り組みですとか,またネット販売,直接ポケットマルシェとか,ああいったようなところに出品してみたりとかという形で,直接消費者に販売するような取り組みが,これから恐らくもっともっと進んでいくのかなと考えております。  そういったような状況の中で,このやさいバスの取り組みというのは,物流のコストが非常に下がるという意味で,新鮮な農産物を地域内で販売できるようになるという画期的なシステムかなと思っております。地産地消という意味でも,すばらしいなと思いますし,また,フードマイレージという観点からも,非常にこれからの農業にとってすばらしい試みだなと思っております。  そういったようなことを考えながら,まず県として,このやさいバスを支援しようというふうに至った経緯の部分を少し御説明いただければと思います。 214 ◯郡司販売流通課長 委員の質問にお答えします。  本県では,儲かる農業のために,販路の開拓というのをテーマに今進めております。実際農家さんが,例えばキャベツがスーパーで200円で売られているとしましたら,その間に流通マージン,箱代,手数料を入れまして,大体4割しか手取りがないということでございますので,200円のキャベツが売られていても,農家の手取りは約4割の80円になってしまうということで,やっぱりその市場流通ももちろん大切ではございますけれども,市場外流通で流通コストを下げて,今,委員から御指摘のありましたように,鮮度の高いものを消費者に配送できるようなシステムということで,この物流コストの削減に取り組む農業ベンチャーであります株式会社やさいバスの動向なのですけれども,ことしの1月ぐらいに,ある雑誌で取り上げられまして,我々とても興味を持っていたところ,県内のスーパーとどうも取り組むらしいということでお話がありまして,いろいろ研究させていただいたところ,株式会社カスミさんと連携しているというところでありまして,そこに茨城県も参画すれば,現場の生産者の紹介とか,バス停の設置について協力できるのではないかということで,今回参画することにいたしました。 215 ◯田村委員 このやさいバス,静岡県でスタートをして,その後,神奈川,長野に進出,本県が4県目,全国で4番目の取り組みというふうに伺っておりますけれども,ほかの県と違った茨城県独自の取り組みの特徴というのがもしありましたら,お教えいただければと思います。 216 ◯郡司販売流通課長 まず,このやさいバスのベンチャーは,静岡県にございまして,静岡県が発祥なんですが,そこは本当に小さいながらの地域循環ということで地産地消で始めてございました。  続きまして,長野県に移りまして,長野県は,もうあくまでも地産地消協議会ということで,どちらかというと行政主導型のやさいバスを走らせているということでお話を聞いております。  3番目の神奈川県につきましては,もう完全にスーパーが取り組んでいるところでございますので,CtoB,農家から集めたものをスーパーへ1カ所に集めまして,そこのスーパーで,顔の見える野菜ということで,消費者に販売しているということなのですけれども,今回の茨城県のほうは,カスミさんが今積極的にネットスーパーというものに取り組んでおりまして,ネットスーパーというのは,消費者の方が青果物とか,一般の日常品なんかを,なかなか夕方スーパーに寄れないという方がネットで申し込みをしまして,それが自宅へ送られる仕組みなんですけれども,そのネットスーパーの流通も動いているトラックと今回のやさいバス,両方合致して,いわゆるその民間と我々県も入りまして,流通網を両方で使うことによって,コストを下げるというのが大きな特徴でございます。 217 ◯田村委員 ありがとうございます。バス停が無人ということで新聞に載っていたのですけれども,ロッカーが据えつけられて,そこに入れたり出したりするという形になるのだと言われているわけなのですけれども,このロッカーとかというのは,どんなところに置かれようとされているのか,計画がありましたら教えてください。 218 ◯郡司販売流通課長 今回,実証実験は,県庁所在地の水戸市とカスミの本社がございますつくば市のこの2区間を結ぶわけでございまして,この間に幾つか,8市町がございまして,その8市町につきましては,やさいバスの取り組みについて今御説明を申し上げまして,これからの実際に運用が始まるに当たりまして,そういった公共施設,それから,直売所,民間の事業者等に御協力いただきまして,そこにロッカーを置くことによりまして,お買い求めていただきました消費者の方が,ロッカーまで取りに行って,ユーザーが取りに行って,そこでお買い求めいただくということで,ロッカーの設置は今検討しております。  以上です。 219 ◯田村委員 それではそのロッカーがいろいろなところに置かれるということが非常に大事なのかなと思っておりますけれども,県の役割として,生産者向けの説明会だとか,事業参画者の募集とか,バス停設置場所の誘致とか,こういったようなところが県が行うことと考えていらっしゃるようですけれども,特に支援,こういう形で支援をしていこうということがありましたら教えてください。 220 ◯郡司販売流通課長 まずロッカーの設置につきましては,無料で置かせていただくというのが条件でございまして,そういったところを丁寧に市のほうへ説明をいたしまして御協力いただくということ。  それから,私たちが考えているのは,例えば,福祉施設におきまして,そこで帰りにそこで買ったものを引き取っていただくとか,福祉施設の方もそこで物が買えるということで,公共施設及び福祉施設,それから,できたら銀行なんかにも協力していただけるように,我々はお願いしていこうと考えてございます。 221 ◯田村委員 ちょっと始まってみないと何ともわからないシステムかなと思いますけれども,これまでになかった新たな取り組みかなと思いますので,ぜひぜひ成功に向けて頑張っていただければなと思いますので,よろしくお願いいたします。  最後の質問なのですけれども,先日,またブランドイメージ調査で全国最下位という結果が出てしまって,もうだんだん見るのも嫌になってきたという,調査方法にちょっと問題があるのではないかと,私思ったりしているのですけれども,この中で,私にとって非常にショックなことがありました。それは,食べ物がおいしい県ランキングというのが,同時にやられたようなのですけれども,このランキングで,我が茨城県がまた下位に沈んでしまったというお話がありました。私は,県外の出身でありますので,この茨城に来たときに,食材が何て豊富で何ておいしいのだろうと,本当に感動しながら,この茨城の食の豊富さということは自分自身が体験をしているので,何でこのイメージがついてしまうのだろうということを非常に不思議に思いますし,ここのところを何とかしていかなければいけないなと思っております。  恐らくブランドイメージ調査では,観光意欲度だとか,そういったようなところを主に取って数値化しておりますので,こういったような部分と連動しての結果なのかなと思っておりますけれども,イメージアップのためにも,この食の部分,ここの部分をもっともっとアピールしていく必要があるのではないかなと思っております。  特に観光振興ということで考えましたときに,食の部分をもっともっとアピールする必要があるのかなと思っておりまして,先ほどの御報告の中でも,水戸の調査の中でも,発信するような食が乏しいという調査結果があったということがありましたけれども,特に,このインバウンドもそうですし,国内旅行もそうなのですけれども,観光振興におけるこの食のアピールというのをどうしていくのかということを,もう少し考えていかなきゃいけないのかなと思っております。  旅行における食事の楽しみというのは,9割以上の方が,やっぱり食事が楽しみだと答えていらっしゃいますし,また食事の内容に関して,事前に情報収集をしているという方々は,60%以上になっているということを考えましたときに,この観光振興を図っていく上で,この茨城の「食」というのをどうアピールしていくかというのは,非常に大事かなと思っております。  世界的な流れでは,ガストロノミーツーリズム,こういったようなことが大きな話題になる中で,特に我が県においてこれだけ食材が豊富で農業産出県,第3位という状況の中で,もっと食というものがアピールできないのか,その観光の分野において,この食の部分をどうアピールしていくのか,その辺のお考えがありましたら教えていただければと思います。 222 ◯松崎観光物産課長 委員御指摘のとおり,私も旅行の楽しみとして食は1番というか,ほぼ3本の指に上がるくらい大きな要素でございまして,例えばその土地に行けば,これを食べるものがあるというようなものがあれば,その旅行に行きたくなるという意欲が本当に増すというようなぐらい重要な旅行の観光の目的の1つになっているというふうには認識しております。  お話ございましたガストロノミーツーリズム,私の名前は何度か聞いたことがあるのですが,正確にわからなかったものですから調べましたら,やはり欧米で普及してる旅のスタイルということで,お話がありましたように,その土地をめぐりながら,その土地ならではの食を楽しみ,歴史ですとか,文化とか,そういったものを知るというようなことで,食べるだけではなくて,その地域に根差したものを旅行と一緒に学ぶというのは,言い方悪いかもしれないですけれども,知るというようなものとわかりました。  本県でも,ちょうど今の時期ですと,冬のアンコウ鍋がやはりツアーの主流になったパッケージがたくさん,多うございまして,旅行会社の方に聞きますと,やはり冬はアンコウ,そして,温泉というような形で来ると,すぐに旅行商品が売れるんですよというような話も聞きます。  一方で,茨城県としましては,特にその県北の振興ということで,今,政策企画部のほうで,ガストロノミー事業というのを推進しております。これはやはり,アンコウもそうですけれども,県北に,例えば常陸秋そばですとか,地域のそういう食というものが,文化に根づいた食というものが多いということもありますし,県北を観光,食で活性化するというような狙いもございまして,まずその地域ごとに先鞭事例ということで,ツーリズムの実証事業をやっているというようなところもございます。  ただ一方で,その本県,広く見回すと,例えば,委員御地元の県南のほうですと,例えば,霞ヶ浦のレンコンの料理ですとか,県南,県西,鹿行のほうですと,海岸沿いの海鮮料理ですとか,私は県西の出身ですけれども,県西のほうにも,地域エリアごとの食というのがございまして,そういったものをその地域の文化と一緒にツアーにしていくような,例えば,旅行会社に対して,本県を代表する食のツアーを組んでいただくとか,そういったような働きかけを我々まだ余りやっていなかったところもございますので,今後そういったところにも力を入れて,食の文化,そして食を通した茨城のイメージアップ,観光の振興というものに努めていきたいと思っております。  以上でございます。 223 ◯田村委員 ありがとうございます。旅行がだんだんだんだんの個人旅行になっていく中で,興味のあるもの,そこに行かなければ食べられないものを食べるためにそこに行くみたいな,そういったような旅行のやり方というのも,どんどんこれからふえてくると思います。本当に,茨城は食の豊かなところでありますので,さらにさらに食材に磨きを上げていただいて,また発信の力も強めていただいて,何とかイメージアップ,また観光振興につなげていただければと思いますので,よろしくお願いいたします。  以上でございます。 224 ◯加藤委員長 ほかに質問ございますか。
     設楽委員。 225 ◯設楽委員 幾つか質問させていただきます。まず初めに,ずっと挙がってきた藤原氏の質問を聞いていまして,今後の対応,田村委員と同じように重要だと思っておりまして,具体的には168名,専門性を持って委嘱されていると思います。県が求めることを1つ1つ明確にして,先ほど谷越リーダーのほうから,顔の見える関係をということがありましたが,求めることを明確にしていくことが重要だと思っています。さらに,報告書の義務を半年ごとに設けながら,求めることがどのぐらいできているのか,無償ということもありますけれども,そこを明確にしたほうがいいと考えています。  あわせて,ふさわしくない行為等という,ぼやっとした言葉になっていますが,今の社会の中でふさわしくない行為等が,その人によってさまざまな考え方があると思うので,県としては,この大使にはやってほしくないこと,またその専門性によっても,これとこれはふさわしくないことではないかと思われるものを明確に1つ1つしていくことで,今後,いばらき大使がさらに輝いていくのではと考えておりますが,いかがでしょうか。 226 ◯谷越プロモーション戦略チームリーダー 設楽委員の御指摘でございますけれども,まず大使に求めることをはっきりしたほうがよいということで,その点につきましても,例えば,こちらで大使の継続の意向確認をする際に,私どもはこういうことを具体的にやっていただきたいということを例示しまして,その上で,継続するかどうかというのを意思表示していただくようなことも考えていきたいと思います。  それから,半年ごとに何をしたかというのを義務とするかというよりは,例えば,無報酬でお願いする,活動をお願いする,御好意によってPRに御協力いただく制度でございますので,そういう義務というよりは,例えば,行った活動について寄せていただいて,いばらき大使通信じゃないですけれども,何か活動をこんなことで茨城が盛り上がっているということ,盛り上げていただいているということわかるような,そういった逆にそれをPRの資料にするとか,そういったことも検討してまいりたいと考えております。 227 ◯設楽委員 ふさわしくない行為等というふうになっていますが,多様化する価値感の中で,ここも明確にしていったほうが,今後,その人によっては悪いことではなかったと感じている可能性もあるようなことも,今回の場合は別かもしれませんが,今後,いばらき大使としての高い資質を求めるときに明確にしていったほうがいいと考えますが,そちらはいかがですか。 228 ◯谷越プロモーション戦略チームリーダー そちらの大使としてふさわしくない行為のほうの回答を失念していまして申しわけございません。そちらも同じように,こちらがPRに御協力をいただきたい具体的な例示をするとともに,こういうことは慎んでいただきたいというようなこともお示ししまして,その上で,大使を継続していただけるかどうかというところの意思確認等を行っていくのがよいのかなと思っておりまして,そのようなことについても,大使の見直しの中で検討していきたいと考えております。 229 ◯設楽委員 わかりました。この事業,とても大切だと思っていますので,今後しっかり見直しをして,輝くいばらき大使に変身できるように引き続きお願いいたします。  次の質問に移ります。  次の質問は,きょうの御説明の中で,恵水が東京の千疋屋のほうで売られました。私も,実は心配して,行ったのです,こっそり。パフェもいただいてきました。とてもおいしかったです。売れ行きはどうであったか,パフェの千疋屋さんに行ったときに,一緒にブドウのパフェ,イチジクのパフェ,メロンのパフェなどもありましたが,梨のパフェは,ほかのパフェと比べて売り上げがどうであったかというのも気になったのですけれども,周りをこっそり見ると,梨パフェを頼んでいる方が,そのときはいなかったのがちょっと心配だったのですが,そのあたりをお聞かせください。 230 ◯郡司販売流通課長 恵水のパフェにつきましては,フェアの期間中で150食ほど出ております。それで,大変申しわけありません,ほかのブドウとか何かとの比較というのはしておりません,今手持ちございませんので,恵水の場合は150食出ておりまして,1,890円だったのですが,私が行ったときは,周りで結構食べている方がいらっしゃいまして,おいしいという話を伺ったりとかもありまして。それから,ちょっと規格外のものを出して,パフェをつくっていただいたので,やはり高級品も大切なのですけれども,やっぱりその裾物の付加価値をつけるという意味では,シャーベットまで加工していただきまして,一定の効果があったと考えております。 231 ◯設楽委員 大体1日,1週間販売で,20から30ぐらいになるのかなと思っておりますが,ぜひ倍以上は,来年は目指していきたいなと考えているのとあわせて,8,640円のほうは,どのぐらい売れたのでしょうか。5玉販売と聞いていますが。 232 ◯加藤委員長 3つ。 233 ◯設楽委員 3つ。済みません,私が聞きそびれて。わかりました。  ぜひ来年は,今回下妻の梨が多く,ほとんど下妻の梨だったと聞いておりますが,筑西市の梨も千疋屋のパフェ,もしくはこの大玉として販売していきたいと考えておりますが,今後の事業の展開をどのように考えていますか。 234 ◯郡司販売流通課長 今回,幻の恵水は,約1万果に1個しか出ないものということで販売させていただきまして,非常にメディアでも取り上げております。糖度保証というのが,千疋屋さんの条件でございまして,14度以上をクリアしたもので1キロ,そして形状がよいものということでございますので,今回,光センサーがございます常総ひかりさんのほうにお世話になりましたが,もし北つくばさんのほうでもそういった光センサーを使った選果機を入れたりしていただければ,そういった大玉の販売も可能でございます。  なお,600グラムのほうの1,620円の販売のほうも150個販売されまして,やはりその8,640円の1キロのものを見た後に,600グラムの1,620円ですと,ちょっとお買い得感があるのかなと思いまして,1,620円,非常に高いと思いますよ,この辺に比べましたら。それも完売しておりまして,そこには,北つくばさんの梨も,1,620円のほうには入ってございます。 235 ◯設楽委員 わかりました。ぜひ,この事業,来年も継続しながら,茨城の梨を大PRしていってほしいと思っておりますので,引き続きよろしくお願いいたします。  次の質問に移ります。  星野リゾートの構想が発表されておりますが,現在,構想という状況で,これを見たときに,こんなものがあったら行ってみたいなと,私は思いました。具体的にこの構想を計画に落とし込んでいく,予算を入れていくのは,どのような形で行っていくのか。また,このMito Linkを初め,これが県内全体に広がるような構想にも広がっていくと,夢が広がるなと,一部の水戸に限らずに,県内全体に夢のある構想がまずはできるといいなと思っておりますが,その展開も含めて教えてください。 236 ◯松崎観光物産課長 設楽委員の御質問ですが,こちらの構想を受けまして,先ほども御説明しましたが,9月に庁内関係各課をメンバーにしたプロジェクトチームを立ち上げておりまして,この内部の具体策の検討に着手しているとこでございます。  具体的には,今後,偕楽園の本園につきましては,土木部のほうで,偕楽園の魅力向上のアクションプラン検討会というものを専門家の方の御意見を踏まえながら,内部の充実を図るべく策定をしているということでございますが,あわせまして,周辺地域については,水戸市を初めとする関係者とも連携しながら,具体的なその魅力向上策,それは具体的な事業という意味ですけれども,考えていきたいと思っております。  おおむね来年度の当初予算に反映できるような具体策があれば,今後それに沿って,作業を進めていくということで,当初予算に可能な部分については盛り込んでいきたいと考えております。  以上でございます。 237 ◯設楽委員 当初予算に盛り込んでいくという御説明でした。地域の皆さんからの声に関してはどのようなものが届いており,具体的に今後進めていく中で,この大きな橋が1つの大きな魅力なってくると思いますけれども,これに関して,もう一歩進んで,予算という部分の話もありましたが,この橋を含めて,考えられているのか,地域の皆さんの声も含めてお聞かせください。 238 ◯松崎観光物産課長 委員が橋とおっしゃっているのは,多分そのMito Linkという丸いものだと思いますけれども,あの提案につきましては,さまざまな御意見をいただいております。  例えば,このような,本当に何もシンボリックなものがないあの周辺に,ああいったものができると,それを見に来るだけでも人が集まるのではないかという御意見もございますし,やはり,徳川斉昭公が崇高な理念を持ってつくった偕楽園というものとその借景に映る千波湖にあのようなものをつくるのはけしからんというか,おかしいんじゃないかというような厳しい御意見もあります。  やはり地域にはそれぞれ,人それぞれの思いがございまして,それをどういうふうにコンセンサスをとるかというのがまず1つ大きな理念上があるかと思います。あともう1つ,あの構造等に関しますと,千波湖周辺の低湿地といいますか,あの地域に,あのような歩道と自転車の共用の丸い橋をつくるについては,どれだけの費用とどれだけのリスクがかかるか,またそれを誰がどう負担するかというような技術的な部分もこれから詰めなくてはいけないと思いますので,そういったところを勘案しながら,地域にあれが本当にふさわしいのか,現実が可能なのかというのをこの検討会,または専門家の御意見を踏まえながら進めていきたいと思います。  あと先ほど質問でお答え忘れましたけれども,さまざまな地域にああいったものをというような御提案もございましたけれども,私が思うには,それぞれの地域の観光資源というのは,それぞれの特色があってしかるべきだと思いますので,同じようなものがいろいろなとこにあるというのもあり得るのかもしれませんけれども,またそれぞれの地域の観光の振興あるいはその地域の資源の活性化というのは,またそれぞれの特色を生かすべきではないかなと思っております。  以上でございます。 239 ◯設楽委員 私が同じものを,リンクをいっぱい置くという意味で聞いたのではなく,構想をしていくという意味で,水戸だけを中心に構想するのではなくて,11のゾーンにも分かれているので,それぞれの構想を広げていったらどうかなという思いで質問させていただきました。  結びになりますが,夢のある構想をそれぞれの地域でしっかりつくりながら,できるかできないか,その後考えながら,形づくっていくという手法も大切だと思っておりますので,各地域で,まず夢のある構想をゾーンごとにできることを要望して質問を終わりたいと思います。  以上です。 240 ◯加藤委員長 ほかにございますか。  飯塚委員。 241 ◯飯塚委員 再三藤原さんの話が出ておりますけれども,当初,平成25年から委託してやっている自治体,当初は茨城県にも大変貢献もしているというようなニュアンスが郡司課長から,今いろいろ答弁があったんですけれども,突然12月の2日ですか,マスコミでああいう課題が出てきたということなんですけれども,販売流通課または谷越さんのところですか,プロモーション戦略チームでは,こういう事案というのをもう把握していたのか,ただあの時点でマスコミにぼんと飛び出してわかったことなのか,その辺聞きたいのです。 242 ◯郡司販売流通課長 販売流通課では,平成29年の8月に,ある事業者さんから,デザイナーの委託料,それから,本の出版ということで,その協賛金につきまして,藤原さんにお金を渡していると。その後,デザインにつきましても,その盗用であるということがわかりまして,食のアドバイザーであるのだから,販売流通課でも藤原さんにお話しをしてくださいという話がありました。それで,藤原氏のほうへ販売流通課から連絡をいたしまして,真摯に対応してほしいという申し入れをいたしました。その後,藤原氏とその事業者のほうでお話し合いがありまして,盗用であるということを認めまして,お金は返済されたということで,その事業者からは,大変助かりましたと,販売流通課が入っていただいたのでお金も戻りましたので,私はもう藤原氏とは一切縁を切って,ほかのデザイナーに委託をしますのでということで,その1点につきましては我々のほうでは情報は入っていましたが,示談が成立しているということで,その場ではそのような形で処理をしてございます。 243 ◯谷越プロモーション戦略チームリーダー いばらき大使関係につきましては,いばらき大使の当時の所管課である広報広聴課においては,事業者から直接のトラブルの御相談はございませんでしたが,一度,平成29年の秋ごろに,販売流通課から藤原氏が県内事業者とトラブルになっていることを間接的に聞いておりました。しかし,当時は,県が直接かかわっている事業ではないこと,それから訴訟にまで発展しているような事案ではなかったことから,いばらき大使としてふさわしくない行為とまでは認められず,大使の任期を継続していたと聞いております。 244 ◯飯塚委員 そうしますと,もう2年くらい前から,そういうことがあったっていうことを今販売流通課長もそうだし,谷越プロモーション戦略チームリーダーもそうですけれども,把握はしていたということなのですよね。これいばらき大使の再任は4月ですけれども,その4月に再任して,その後10月にはそういう事案があったということ把握しながら,今日まで何もしなかったということに,僕はむしろ問題があるのだと思う。それが今回のいろいろな問題に広がっていったことの一因でもあるのではないのかなというふうに私は感じているのですけれども,その辺,いや直接私たちには影響なかったら大丈夫ですよということではないのかなと私は思いますけれども,その辺はどう思いますか。 245 ◯郡司販売流通課長 委員御指摘のとおり,平成29年の8月に事業者から相談がありまして,和解,示談という言葉を直接事業者からお話を聞きまして,私どもそこでちょっと気を緩めてしまいまして,そのほかに何かあるかというところの調査をしなかったところにつきましては,非常に反省しているところでございます。 246 ◯谷越プロモーション戦略チームリーダー いばらき大使につきましても,やはりそれほど大きな当時は事案だと考えていなかったというところで,大使の任期を継続するということになっていたかと思いますけれども,これが先ほど来申し上げていますように,いばらき大使を委嘱して,そのまま活動はずっとお任せであったということもございますので,そこは今後の大使の制度のあり方について,きちんとコミュニケーションをとった形で活動が続けられるような制度としていくことで,このようなことがないようにしてまいりたいと考えております。 247 ◯飯塚委員 全体的に先ほど部長が話しましたので,今後については,ぜひこのようなことのないようにしっかり頼みたいと思いますし,例えば,いばらき大使,今後いろいろ気を引き締めてやるということなのですが,現在168名いるということなのですから,これをいい機会として,この168名の皆さんに,もう一度委嘱した人たちに対して,どのようないばらき大使に対して役割をしているか,そういうものを一度報告を受ける機会にもなっていいのかなと,私は思っておりますので,ぜひその辺をしっかりとこの機会を通じてやっていただきたいと思います。  それと,ここでまたちょっと,さっき恵水の話が出たのですが,この恵水,幸い今,下妻市の恵水が販売になっていると。これ,高値をなぜ維持しているかというと,今販売を生産者が自由に販売していないのです。下妻市のいわゆるJA常総ひかり,そしてその梨部会が,一手に引き受けて,そして一括販売をしているから,価格が維持されているのです。今後,これ産地を広げていった場合に,いろんな産地で自由に販売すると,かえって価格が下落してしまうということですから,販売流通課長,これはやはりしっかりとしたこれからそういう茨城のブランド梨,恵水をアピールしていくのであれば,販売方法というのをしっかりと考えてやっていかないと,当たり前に,通常つくっているような梨の価格になったのでは何の意味もないんですよね。ですから,そこをしっかりとお願いしたいと思います。  それと,木名瀬グローバル戦略チームリーダー,先ほど,このアメリカに常陸牛を販売するというような御報告がありました。実は,この前の農林水産部の畜産課で,いわゆる66億円の予算を組んで,新しい食肉中央公社の施設を整備しようという計画をもって,アメリカに向けた和牛販売をしようっていう取り組みをやってきた。しかし,それがやはり不手際があって,今回この事業が中止になってしまったんですね。僕はここでお願いしたいのは,営業戦略部が一体となって,この茨城県の常陸牛を海外にどんどん売ってほしいのです。そして,やはり茨城に牛の処理場がなくては困るなと,そういう声をぜひこの営業戦略部から出してほしいです。そうすると,恐らくもう一度計画を練り直して,これは茨城に,中央食肉公社に,うちの処理施設をつくろうという空気をもう一度上がってくるのではないかなと,そんなふうに思いますので,ぜひ頑張っていただきたいということをお願いしたいと思います。  以上です。 248 ◯加藤委員長 ほかにございますか。             〔「なし」と呼ぶ者あり〕 249 ◯加藤委員長 ないようですので,以上で質疑を終了し,営業戦略部関係の審査を終了いたします。        ─────────────────────────── 250 ◯加藤委員長 次に,閉会中における所管事務調査事項を議題といたします。  本件につきましては,次第と一緒にお手元に配付いたしました一覧表のとおりとし,議長にその旨を申し出ることにしたいと思いますが,これに御異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 251 ◯加藤委員長 異議なしと認め,そのように決しました。        ─────────────────────────── 252 ◯加藤委員長 最後に,本委員会の閉会中における重点審査テーマに関する提言についてでございます。  本委員会では,「国内外に向けた魅力発信と県産品の販路拡大,観光誘客の強化」を重点審査テーマに設定し,執行部からの意見聴取や現地調査,参考人意見聴取など,鋭意審査を行ってまいりました。  その審査結果として,委員長が作成することになっておりました提言の案文をお手元にお配りしましたので,ごらん願います。  委員の方から御意見があればお願いいたします。             〔「なし」と呼ぶ者あり〕 253 ◯加藤委員長 それでは,本案文のとおり,執行部に対して提言を行いたいと思いますが,御異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 254 ◯加藤委員長 異議なしと認め,本案文により提言することに決しました。  提言書につきましては,この場において堀江営業戦略部長にお渡ししたいと思いますので,堀江部長,前へお願いいたします。               〔提言書手交〕        ─────────────────────────── 255 ◯加藤委員長 以上で,本委員会の審査は全て終了いたしました。  なお,本委員会の審査結果報告書等の案文につきましては,委員長に御一任願いたいと思いますが,御異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 256 ◯加藤委員長 異議なしと認め,そのように決しました。  以上で本委員会に付託されました案件の審査は全て終了いたしました。 257 ◯加藤委員長 この際,営業戦略部の皆様に一言御挨拶を申し上げます。  御案内のとおり,私ども委員の任期は今定例会をもって満了となりますので,本日が今任期中の最後の委員会になろうかと思います。  堀江営業戦略部長を初め,執行部の皆様方には,議事審査や県内外調査など委員会活動に際しまして,懇切丁寧な御説明,御対応を賜り,充実した委員会活動ができましたことを心から御礼を申し上げます。  どうか執行部の皆様方におかれましては,先ほどお渡しした提言書の趣旨を踏まえ,積極的な取り組みを望みますとともに,これまでの本委員会においての各委員から示された意見や要望について,今後十分御配慮いただき,引き続き,積極的な営業活動により本県活力の創造に御尽力をされますよう,心からお願いを申し上げる次第であります。  また,委員の皆様におかれましては,本委員会の運営に当たりまして,種々御支援,御協力を賜り,おかげをもちまして円滑な委員会運営ができましたことを,高橋副委員長ともども心から御礼を申し上げます。  最後になりましたが,委員各位の皆様,そして,営業戦略部の皆様方の今後ますますの御活躍,御健勝を心から御祈念を申し上げまして,委員会を代表し,御挨拶とさせていただきます。1年間ありがとうございました。  ここで,堀江営業戦略部長より発言を求められておりますので,これを許します。  堀江営業戦略部長。 258 ◯堀江営業戦略部長 お許しをいただきましたので,執行部を代表いたしまして,一言お礼を申し上げます。  ただいま加藤委員長から,私どもに対しまして過分のお言葉を賜りまして,まことにありがとうございます。  加藤委員長,高橋副委員長を初め,委員の皆様方には,営業戦略部の所管事項につきまして,さまざまな視点から貴重な御意見,御指導を賜りましたことに対して,厚く御礼を申し上げます。  社会が大きな転換期を迎えている中で,将来にわたって夢や希望を描ける県とするため,県計画が掲げる新しい夢・希望へのチャレンジの実現に向け,国内外に向けた魅力発信や農林水産物を初めとする県産品の販路拡大,観光誘客促進に戦略的に取り組んでいくことが重要であると認識しております。  こうした中,ただいま国内外に向けた魅力発信と県産品の販路拡大に関しまして,御提言をいただきました。ターゲットに応じた戦略的な情報発信や外資系企業の誘致,県産品の輸出促進,県農産物のブランド化,競争力の高い魅力ある観光地域づくりなど,貴重な提言を頂戴いたしました。  私どもといたしましては,この提言をしっかりと受けとめ,将来にわたって夢や希望を描ける県とするための施策の推進,営業活動に全力で取り組んでまいる所存でございます。  委員の皆様方におかれましては,今後とも,なお一層の御指導,御鞭撻を賜りますよう,改めてお願い申し上げます。  最後になりましたが,委員各位の今後のますますの御健勝と御活躍を御祈念いたしまして,甚だ簡単ではございますが,御礼の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。        ─────────────────────────── 259 ◯加藤委員長 以上で本日の委員会を閉会いたします。  1年間ありがとうございました。お疲れさまでした。                 午後4時28分閉会 Copyright © Ibaraki Prefectural Assembly, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...